F1開催継続のために必要とされるモンツァの改修がまもなく開始「前に進まなければならない」とドメニカリ
F1との現行契約終了後もイタリアGPを開催するための新たな契約を交渉するために、モンツァが必要としていた緊急アップグレードが、いよいよ1月8日(月)に開始される。
F1の最高経営責任者(CEO)を務めるステファノ・ドメニカリは、歴史的なサーキットにいくつかの本格的なアップグレードが施されない限り、現在の契約が最後となることを明言していた。スポーツの商業的権利者とオートドロモ・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリの契約は2026年末まで有効であるため、少なくとも今後3年間はイモラがF1イタリアGPを獲得することになる。
昨シーズン終了後、ドメニカリは次のように確認した。「イタリアのモータースポーツ連盟とはうまく連絡を取り合っているが、モンツァでの作業はグランプリ終了後に開始されるはずだったが、12月になってもまだ始まっていない。それは近い将来に始まるはずだ」
プロジェクトが遅れている理由が政治にあるように思えるが、地元当局に圧力をかけて改修工事を終わらせることが最善の行動だと思うかと問われたドメニカリは、「私の圧力は建設的だが、内部の官僚機構が特定のプロジェクトを止めることはできないはずだ。我々は時代に合わせて前に進まなければならない。もしくは、そうする人たちに負けるリスクを犯さなければならない」と述べた。
そして、モンツァは必要な仕事をしなければならないことを明確にしたうえで、彼はこう結論づけた。「レースのプラットフォームとしてのF1に投資したいという願望を理解することがすべてだ。エンターテインメントとビジネスは、もはやプライベートなレベルではありえない。私たちの国は的確な選択をしなければならない」
ドメニカリは来週の月曜日、モンツァで開催される式典にリモートで出席する。サーキットの施設改善の道を開く解体作業のスタートを切るためのセレモニーには、マッテオ・サルビーニ副首相やイタリア自動車クラブのアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長のほか地元当局の代表なども姿を見せる予定だが、ここにFIA国際自動車連盟の代表が招待されていないのは興味深い点のひとつだ。ドメニカリは自身がこのスポーツのすべての采配を振るう責任者であることを示すことに熱心であり、モハメド・ビン・スライエムFIA会長とスポットライトを共有したくないと強く望んでいる。
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