「球界を盛り上げるためだった」乱闘続出だった90年代のヤクルトと巨人のライバル関係 名将の愛弟子が秘蔵エピソードを披露
橋上氏が西村氏とともにヤクルト時代を振り返った(C)CoCoKARAnext
来季より、プロ野球イースタンリーグへの参加が決定した、オイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブの監督、橋上秀樹氏が自身のYouTubeチャンネル『橋上秀樹アナライズTV』を12月28日に更新した。
動画では橋上氏とともに、現役時、ヤクルトでリーグ優勝や日本一にも貢献した西村龍次氏がゲスト出演。両者が同時期に在籍した1990年代初頭のヤクルト球団について振り返っており、当時の指揮官、野村克也監督への思いなどを語っている。
1990年、「野村ヤクルト」が誕生以降、それまで長くBクラスが定位置となっていたチームは、瞬く間に強豪球団へと変貌を遂げ、野村監督就任3年目の1992年にリーグ制覇、翌年には日本シリーズで西武を破り見事に日本一へと駆け上がった。
動画内で橋上氏は「野村監督がヤクルトに来てからは、非常に理に適っているというか、プロ野球っぽい練習に変わった」と当時の印象を述べている。1980年代から在籍していた橋上氏は「それまではとてもプロ野球界の練習とは言い難い内容だった」と振り返った。
1990年のルーキー時より野村監督の元でプレーした西村氏は「怒られた記憶しかない」と苦笑いを浮かべ、投球時について「キャッチャーのサイン通りに投げても、なぜその球種、コースだったのかという理由を考えることが求められた」と話している。
また、セ・リーグで何度も優勝争いを繰り広げたライバル球団である、巨人とのエピソードも語られている。長嶋茂雄監督が率いた1993年以降での、ヤクルト、巨人の関係を橋上氏が回想。「今では考えられないくらい、指揮官同士がライバル視していて。ライバルというか、『敵対』に近かったですね」と明かしている。
毎年のように覇権を争っていた当時の両球団は、死球を巡っての乱闘など“遺恨”が生じるトラブルも頻繁に発生。ヤクルトと巨人の対戦は、殺伐とした雰囲気に包まれるゲームが少なくなかった。
橋上氏は、後に野村監督の元でコーチも務めた際に聞いた逸話として、「あくまでも球界を盛り上げるためだったと、野村さんは仰っていましたね。『長嶋は大人げない』と(野村監督が)言っていました。本当のところは定かではないですが」と語っている。
さらに、「監督同士がそのような関係だったことで、選手同士も相手のチームと話をすることなどもまず無かった。これはヤクルトと巨人に限らずですが」と当時の球界の内情を振り返ると、西村氏も「今でこそ、(他球団の選手と)自主トレを一緒にやっていますが、当時では考えられないです」と同調した。
野村監督はヤクルトで日本一3度など高い実績を残しており、その後も阪神、楽天で選手、指導者を育成した。球界へ残したさまざまな功績、さらに人柄や考え方なども、多くの愛弟子たちにより、これからも長く語り継がれていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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