広島・堂林9回V弾 菊池も続いた!16年目&14年目ベテランの一発で4連勝貯金2だ

2025年5月8日(木)5時45分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 広島5—3ヤクルト(2025年5月7日 神宮)

 広島・堂林翔太内野手(33)が7日、ヤクルト戦(神宮)で同点の9回1死から値千金の決勝1号ソロを放ち、勝利に導いた。なおも9回2死では、菊池涼介内野手(35)にもダメ押しの1号ソロが飛び出し、土壇場でベテランたちが奮闘。チームは今季2度目の4連勝で、2カード連続の勝ち越し。4月28日以来の貯金2とした。

 堂林が接戦の展開に終止符を打った。同点で迎えた9回1死からの2打席目。守護神・石山が投じた初球のスライダーを仕留めた。真っ赤に染まった左翼ポール際へ飛び込む一打は決勝の1号ソロ。途中出場した16年目のベテランが、ひと振りで勝利を呼び込んだ。

 「ある程度(ストライク)ゾーンに来たら振ろうと思っていた。チャンスで打てていなかったですし、モヤモヤしていたので、何とか勝ちにつながって良かった」

 神宮球場での一発は23年9月14日以来、2シーズンぶりだった。開幕から好投を続けていた石山は登板12試合目で初失点。2—2の7回2死一、三塁で代打出場して四球を選び、3点目をお膳立て。途中出場ながら一撃で主役の座を奪った。

 4月25日のDeNA戦では、自らの失策で決勝点を献上。そこからチームは7連敗と沈んだ。同30日の巨人戦前には、野手を集めてミーティングを実施。責任感の強い選手会長は申し訳ないという思いを持ちながらも、チームのことを考えて行動に移した。

 「(優勝争いから脱落した)昨年の9月のような雰囲気もあったので、そういうのは食い止めたいなと。自分はスタート(先発)で出ていなかったですけど、何とか雰囲気的に止めたいなという気持ちがあって、野間とかアツ(会沢)さんにも力を借りました」

 歯がゆい思いを胸にしまい、雪辱のチャンスをうかがっていた。ようやく結果が出たことで、「良かった」と安堵(あんど)した。

 その姿に刺激を受けた菊池も続いた。9回2死から石山の直球を左翼席へ運んだ。ダメ押しの1号ソロ。今季14年目の35歳は「翔太(堂林)が打ってくれた後だったので、ちょっと気が楽になった。思い切っていきました」と充実感を漂わせた。

 土壇場で百戦錬磨のベテラン陣が躍動。新井監督も「(堂林は)素晴らしいホームランだった。また、もう一本、キク(菊池)も大きかった。今シーズン、点を取られていない(石山)投手から、あの場面で打つというのは、本当に素晴らしいバッティングだった」と称えた。チームは今季2度目の4連勝で2カード連続の勝ち越し。再び上昇の波に乗ってきた。 (長谷川 凡記)

スポーツニッポン

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