エンゼルス逆転サヨナラ勝ちで1カ月ぶり連勝!6回1失点の菊池雄星は初勝利お預けも劇的勝利にチーム沸く

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　◇ア・リーグ　エンゼルス5×—4ブルージェイズ（2025年5月7日　アナハイム）

　エンゼルスの菊池雄星投手（33）が7日（日本時間8日）、本拠でのブルージェイズ戦に先発。6回5安打1失点6奪三振も勝敗は付かず移籍後、初白星はお預けとなった。それでもチームは9回に劇的な逆転サヨナラ勝利を飾った。

　菊池は立ち上がり、1死からゲレロ、サンタンダーに連打を浴び一、二塁と得点圏に走者を背負ったが、4番・スプリンガーを低めスライダーで三ゴロ併殺に打ち取り、無失点で切り抜けると小さく拳を握りしめてベンチに戻った。

　3回は先頭・ストローに中前打を許すと、2死からゲレロを申告敬遠で歩かせ一、二塁に。続くサンタンダーにはファウルで粘られたが、フルカウントからの10球目、95・8マイル（約154・2キロ）の直球で中飛に打ち取り、しのいだ。

　4、5回は3者凡退と順調だったが、6回1死からゲレロに右翼線二塁打を許すと、続くサンタンダーに中前適時打を浴び、先制点を与えてしまった。

　さらに自身の暴投で1死二塁とピンチを拡大したが、スプリンガーを空振り三振、カークを遊ゴロに打ち取り最少失点で切り抜けた。

　打線は相手先発・ベリオスを打ち崩せず5回1死満塁の好機で3番・ウォードが見逃し三振、4番・ソレアが三ゴロに倒れ、絶好の先制機を逃した。それでも0—1の6回にモンカダが同点の2号ソロを放って試合を振り出しに戻した。

　ただ、1—1の7回の2番手・デトマースがマウンドへ。菊池は交代となり勝敗はつかなかった。

　菊池は今季、自身初の開幕投手を務めたが、ここまで0勝4敗。前回1日（同2日）のタイガース戦も5回2失点ながら白星をつかめなかった。中5日で今季8度目の登板に臨み、昨季途中まで所属した古巣ブルージェイズ相手に力投したが、またしても白星はお預けとなった。これで今季成績は8試合で0勝4敗、防御率3・83となった。

　チームは7回にデトマースら救援陣がつかまり、3点を勝ち越された。それでもその裏、パリスが6号ソロを放って反撃。さらに、2—4の9回、連打と四球で1死満塁にすると、ソレアが左翼線へ走者一掃のサヨナラ打を放って劇的勝利を飾った。

　試合後、ソレアがインタビューに応じると、オハピーとネトがウォーターシャワーで手荒い祝福をし、チームが沸いた。

　エンゼルスはこれでブルージェイズに連勝。連勝は4月5、6日のガーディアンズ戦、8日のレイズ戦で3連勝して以来、実に1カ月ぶりとなった。