逆境を突破してこそエース!本田朋広、一発親跳満で逆転トップ 日またぎ2連勝でなお闘志を燃やす「まだまだ足りない」/麻雀・Mリーグ
2025年5月9日(金)8時6分 ABEMA TIMES

道は険しい。それでも闘志を燃やすエースに、ファンは沸いた。「朝日新聞Mリーグ2024-25」ファイナルシリーズ、5月8日の第1試合はTEAM雷電・本田朋広(連盟)が最終盤に親跳満をツモり逆転トップ。今シリーズ初トップとなった6日から、日またぎの個人2連勝を達成した。
この試合は東家からU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、セガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)、赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、本田の並びで開始。本田はラス目に沈んでいた東3局1本場、リーチで満貫をツモ。スコアを原点に戻す。さらに点棒を稼ぎたい東4局は浅井の満貫を被ってしまい、四者ほぼ横並びで南入した。

南1局も浅井が満貫をツモ。これで浅井に4万点超の点棒を持たれてしまった。しかし南2局、本田はその浅井から満貫を直撃。望外の“デバサイ(出場所最高)”で3着目から2着目へ浮上した。
そして迎えた南4局1本場、最後の親で本田はリーチ・平和に向かって手を進める。安全牌を持っている余裕はない。目一杯に手を広げ、最速でテンパイを果たしたのは8巡目だ。六・九万待ちで九万はドラ。高目をツモって一発か裏ドラなら超高打点へ化ける。実況の小林未沙が「ドラの九万が山に4枚!安目の六万が2枚!」と声を上げた。そして大切そうにツモった一発目のツモは、特大ホームランとなる高目の九万。リーチ・一発・ツモ・平和・ドラ・裏ドラの1万8000点(+300点、供託1000点)を入手。解説の佐々木寿人(連盟)、滝沢和典(連盟)の両名も「おおお!」「これは抜けたな!」と驚いていた。
この一撃で、逃げ切るには十分なリードを得た本田。同2本場は浅井のアガリを見送ってトップ、個人2連勝とした。6日の試合は3万2500点と小さいトップだったが、この日は4万6400点と2位浅井に2万点近くの差を付けた。この結果に試合後の本田は「中くらいのトップでした」と目尻を下げた。
「まだまだ足りない」と闘志を燃やす一方で、最終局の浅井の仕掛けについては「ちょっと怖かった」と照れ笑いも。南4局1本場の決定弾についてはチームメイトの黒沢咲(連盟)を想起し「黒沢さん降臨しろ!」と自分に暗示をかけていたようで、一発でツモった親満貫には「一発だったんで、自分でもびっくりしました」とコメント。視聴者からは「ともくんおめでとう!」「雷電がんばれ!」「いいぞ!本田」「おもしーんです!!」とエールが多数寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)4万6400点/+66.4
2着 セガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)2万8700点/+8.7
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万5000点/▲25.0
4着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)9900点/▲50.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)