「エースってなんだ?」相次いだ“期待外れ”の声を米記者が一蹴! 平均球速141キロに低下した佐々木朗希を擁護「彼は“未完”」

2025年5月10日(土)17時0分 ココカラネクスト

自慢の4シームを狙い打たれ、苦心した佐々木。(C)Getty Images

 真っすぐを狙われた。現地時間5月9日に敵地で行われたダイヤモンドバックス戦にドジャースの佐々木朗希が先発登板。4回0/3(61球)を投げ、0奪三振、与四死球3、5失点と低調なパフォーマンスに終始し、無念の降板となった。

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 1点リードした初回から佐々木は出鼻をくじかれた。一死無塁の局面でケテル・マルテに94.8マイル(約152.5キロ)の4シームを右翼席のポール際に着弾。さらに2死二塁から5番エウヘニオ・スアレスにも右中間への2ランを浴びるなど、初回3失点で逆転を許した。1イニング2被弾はプロ入り後初の出来事だった。

 2回、3回と無失点と立ち上がったかのように見えた佐々木だったが、4回に1死三塁から一ゴロの間に1失点。なんとか乗り切った5回に先頭のマルテを四球で歩かせたところで降板した。

 レギュラーシーズン中の登板で1試合0奪三振での降板は、佐々木にとってプロ入り後初。61球の平均球速87.7(約141.1キロ)と出力を高めきれず、甘く入ったボールをことごとく捉えられた。

 そんな“怪物”の低調なパフォーマンスには、一部のファンから不満が噴出。Xでは「もうだめなのか?」「同じことを繰り返している」「今のところ期待外れだ。スプリットは素晴らしい時もあるが、制球が全く定まっていない」と批判が相次いだ。

 一方で事情を知る一部の識者からは佐々木を擁護する声も上がっている。

 ロサンゼルスの日刊紙『Orange County Register』のドジャース番を務めるビル・プランケット記者は、自身のXで「エースってなんだ? 彼は最初からプロスペクトであり、“未完”と宣伝されていた。フリードマン(編成本部長)、ゴメス(GM)から、ロバーツ(監督)、さらにプライヤー(投手コーチ)に至るまで、誰もがそう言っている」と指摘した。

 たしかにここまでの佐々木は苦闘している感が否めない。ロッテ時代に1軍通算で32.8%もあった奪三振率も17.9%にまで低下。異次元の支配力を見せられていないため、ある程度の批判も致し方ない。

 ただ、プランケット記者が言うように佐々木はNPBでも規定投球回を達成した経験がない発展途上中のプロスペクト。いまはメジャーでアジャストする成長過程にあるのも事実である。やはり「期待外れ」と断じるのは時期尚早なように思う。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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