「球威はまったく感じられない」低調な佐々木朗希にマイナー調整を提言 パフォーマンス劣化を強調「ドジャースは決断すべき時が来ている」
2025年5月11日(日)16時30分 ココカラネクスト

パフォーマンスが安定しない佐々木。ストレートの球威も落ちている(C)Getty Images
ドジャースの佐々木朗希は今季8度目の先発登板となった現地時間5月9日のダイヤモンドバックス戦では、4回0/3で5失点という結果を残し、マウンドを降りている。前回登板のブレーブス戦で掴んだ初勝利の喜びも束の間、中5日で臨んだダイヤモンドバックス戦では極めて不安定な内容となってしまい、ゲームを作ることが出来なかった。
【動画】佐々木朗希の真っすぐを逆方向へ…ダイヤモンドバックス戦での被弾シーン
開幕からドジャースのローテーションを任されながらも登板毎に打ち込まれ、ゲーム半ばでの降板が続くなど軌道に乗り切れない佐々木。米球界全体からも注目を集めていたポテンシャルにはすでに疑問符が付き始めており、米国内では起用法への意見も飛び交っている。
スポーツサイト『FANSIDED』では、現時点での佐々木はマイナーでの調整が必要であると提言しており、「ドジャースは思い切った決断すべき時が来ている」などと報じている。
同メディアはダイヤモンドバックス戦のピッチングを振り返り、「金曜日の登板では、フォーシームで空振りを一度も奪えなかった」などと指摘。さらに、「今季MLBのフォーシーム空振り率ではワースト6位(10.1%)という低さとなっている」と訴えながら、「ササキはイニングを長く投げることに苦しみ、フォーシームの球威はまったく感じられない」とここまでのパフォーマンスを評している。
ルーキーシーズン序盤が決し満足のいく内容ではないと説く同メディアは、「今の段階で、ササキの加入が“期待外れだった”と結論づけるには尚早だ。しかし、ドジャースはより忍耐強いアプローチをとる必要がある」と論じており、続けて、「彼の基本的なスタッツ、防御率4.72、WHIP1.49は、実際の厳しさを完全には表せていない。奪三振率も低調で、34.1イニングで24奪三振という数字は、“三振を奪う投手”として評判だった彼としては物足りない」とシビアな見解を綴っている。
その上で、「ドジャースは、ササキを一時的に3Aオクラホマシティに降格させ、リズムを取り戻す時間を与えることを真剣に検討すべきだ」と主張。同メディアは、「ササキにはメジャーで通用するための能力はまだ備わっているが、すぐにサイ・ヤング候補になると期待されていたレベルには程遠い。今季のドジャースは投手層に不安があるとはいえ、代わりに登板可能な腕は一定数いる。ササキに休養と修正の時間を与えることは、正しい判断だろう」として、23歳の処遇について私見を並べた。
球速の低下もフォーカスされるなど、投球内容の様々な“異変”も指摘されている佐々木。デーブ・ロバーツ監督はマイナー調整の可能性を否定したとも報じられている中で、今後、どのようにピッチングを修正していくのか。若き右腕はメジャーを戦っていく上で、乗り越えるべき大きな試練と向き合っている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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