角田裕毅こそフェルスタッペンの“最適解”? レッドブル幹部が絶賛した日本人の胆力「本当に素晴らしい。あれには感心した」
2025年5月11日(日)7時0分 ココカラネクスト

エースとして君臨するフェルスタッペンと絶妙な距離感を保っているという角田。(C)Getty Images
試行錯誤を繰り返しながら角田裕毅は“常勝軍団”で確実に評価を高めている。
去る3月27日に姉妹チームのレーシングブルズからレッドブルに電撃昇格を果たした角田。今季開幕3戦目という早期段階で舞い込んだビッグチャンスを掴んだ。
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そこから4戦が消化した。絶対王者マックス・フェルスタッペンの相棒として、チームへの貢献が求められた角田は2戦でポイント獲得を果たすなど、まずまずの結果を出し始めてはいる。無論、操舵困難とされる難解マシン「RB21」への適応不足による影響からQ3で失速するなどまだまだ課題は山積しているが、一定水準の走りを見せているのは間違いない。
ゆえにチーム内での評価も上々である。レッドブルのチーフエンジニアのポール・モナハン氏は、F1公式サイトにおいて「決して楽な状況ではない」と前置きした上で「彼は順調に馴染んではいる」と角田の現状を説明。昇格以降、臆せずにエンジニアたちとコミュニケーションを図っているという24歳の“今”を語っている。
「ユウキは自分の意見を言うことを恐れない。自分が望むこと、そして嫌いなことをはっきり言ってくれる。それは我々にとっては良いことでもある。彼はチームの一員であり、良いメンバーだ。きっと大丈夫だ」
この名門を支える敏腕エンジニアのコメントを切り取った同サイトは、「ツノダはこれまで見落とされてきたが、適応という課題と向き合いながら、有望なポテンシャルを示している」と称賛。常勝軍団の戦力として地位を固めんとする角田に期待を寄せた。
また、モナハン氏によれば、「マックスのチームメイトであることの重圧をうまく避けている」という。多くのセカンドドライバーたちが苦心してきたというエースとの関係性についても角田は良好だという。
「本当に素晴らしい。あれには感心したよ。彼には芯の強さ以上のものがある」
チーム幹部も目を丸くするほど肝っ玉も据わっているという角田。ここからより一層の結果を求められ、プレッシャーも増す中で、真価を発揮できるかは大いに注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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