「レースを難しくしてしまった」角田裕毅、タイムペナルティを受けるも10位を死守 ホーナー代表は結果を称賛「ポイントを守り切ってくれてよかった」
2025年5月5日(月)16時20分 ココカラネクスト

角田がポイントを死守したのは評価されるべきだろう(C)Getty Images
F1第6戦マイアミGP決勝が現地時間5月4日(日本時間5日)に行われ、レッドブルの角田裕毅は10位入賞を果たした。レース途中、角田にタイムペナルティを受けるも、ポイント圏内のポジションを守り抜きフィニッシュを迎えている。上位ではマクラーレン勢が強さを見せ、1-2フィニッシュを飾った。オスカー・ピアストリが4勝目を挙げている。
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予選10番手からスタートし、中団でレースを続けていた角田は28周目のピットインの際、速度違反で5秒のペナルティが課せられてしまう。そこから10位で走り続け、終盤には11位で追い上げるレーシングブルズのアイザック・ハジャーと1ポイントを懸けての争いに。最後は角田がハジャーに5.168秒の差をつけ逃げ切り、10位の座を死守した。
レース後、マイアミGPの内容について振り返った角田のコメントが、英メディア『F1 PITPASS.com』の中で伝えられている。
ピット時、タイムペナルティを受けたことで、「レースをかなり難しくしてしまった」と話す角田は、終盤のハジャーの追い上げについても、「元チームメイトは残り数周で僕のレースを楽にするようなことはまったくしてくれなかった。アイザックはペースを大きく上げてきて、僕もかなりプッシュしていたけど、彼は何度も追い上げてきた」と回想している。
さらに、「ポイントを取れたのは嬉しいけど、自分のペースには満足していない」と評し、マシンやチームの課題も残っていると説きながら、「このレースでは自分にできるすべてをやった。今出せる限界の力を出した」と心境を吐露。また次戦以降に向けては、「周を重ねるごとにクルマには自信を持てるようになってきているし、これからもっとパフォーマンスを引き出せるはず」とポジティブな言葉を並べている。
また、同サイトではクリスチャン・ホーナー代表のレース総括の言葉も掲載されており、「ユウキは10位で、最後までポイントを守りきってくれたのは良かった」と角田の走りを称賛。
一方で、レッドブルはエースのマックス・フェルスタッペンが4位に入り2台同時入賞を果たしたものの、マクラーレン勢に戦闘力の差を突きつけられる結果に。ホーナー代表は、「ダブルポイントフィニッシュは、この混沌としたマイアミGPで我々が得られる最大限の結果だった」と評価。
さらに、「このレースは、我々のマシンが決勝ペースにおいてまだ多くの課題を抱えていることを示した。学んだことをミルトン・キーンズに持ち帰って、2週間後のイモラ、我々にとって400戦目となるレースに向けて全力で準備する」などと、今後への展望を語っている。
レッドブル4レース目となった今回のマイアミGP、ポイントを手にした角田だったが決して満足のいくレースではなかったようだ。2週間後に控えるエミリアロマーニャ GP、そしてその後に続く欧州ラウンドでも、上位を目指す戦いは続いて行く。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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