ライバルからも飛んだ“角田軽視”の皮肉 レッドブル重鎮も角田裕毅に苦言「残念ながら、まだミスを犯してしまう」

2025年5月9日(金)17時0分 ココカラネクスト

角田を評価しつつも、なおも注文をつけたマルコ氏。(C)Getty Images

 F1の常勝軍団レッドブルでドライバーが受けるプレッシャーはとてつもない。それを物語るように、電撃昇格から4戦を終えた角田裕毅には、チームの重鎮から早くも苦言が飛んでいる。

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 オーストリアの総合ニュースサイト『oe24』のインタビューに応じたレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏は、去る3月27日から昇格した角田の現状に注文を付けた。

 決してすべてが悪いというわけではない。昇格後4戦中2戦でポイントを獲得している角田は、先のマイアミ・グランプリ(GP)でも姉妹チームのレーシングブルズのアイザック・ハジャーを振り切って入賞(10位)。5秒のタイムペナルティーを科されながら、0秒168差で上回った結果はまずまずと言える。

 それでもより速く、より安定したパフォーマンスを求められるのが、レッドブルだ。マルコ氏は、「ユウキはどんどんよくなっている。彼はマックスのパフォーマンスに迫れる、唯一のチームメイトだ」と前置きした上で、決勝のグリッドを決める大事なQ3ではラップタイムを伸ばせていない現実をふまえ、「残念ながら、彼はプレッシャーが高まると、まだミスを犯してしまうがね」と苦言を呈した。

 無論、角田がトップチームの求める“ふさわしい成績”を残せていないのは、チームへの慣れ、そして「操舵困難」とされる難解マシン「RB21」への適応不足による影響が大きい。それでもマイアミGPでQ2の9位からQ3で10位に後退した結果は、やはり問題視されている。

 実際、トップの座を争うライバルからも、角田の現状は皮肉られている。英専門メディア『PlanetF1』によれば、現在ドライバーズランキングで2位(115ポイント)につけるマクラーレンのランド・ノリスは、「お互いのマシンについて完全に理解するのは不可能だ」と前置きしながら、「僕らのアドバンテージは、うちには速いドライバーが2人いて、彼ら(レッドブル)はそうではないってこと。あるいは僕たちの方がドライバーがより速く運転できるクルマを持っていることかな」と饒舌に話した。

 この“軽視”ともとれる発言は、ある意味で角田に対する業界内のリアリスティックな評価とも言える。

 この悔しい現状をいかに打破し、成績を上げていけるか。全ては重圧下での角田本人のパフォーマンスにかかっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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