日本のF1報道のパイオニア、モータースポーツ・ジャーナリストの今宮純氏が死去
日本のレース報道、そしてF1解説のパイオニア的存在として多くのモータースポーツファンから愛されたモータースポーツ・ジャーナリストの今宮純氏(70歳)が1月4日の朝、虚血性心疾患のため東京都内の自宅で急逝したことが明らかになった。
今宮純氏は1949年3月18日生まれで、神奈川県小田原市出身。慶應義塾大学文学部在学中から自動車専門誌などでレースレポートなどの原稿を執筆し、大学卒業とともにフリーのジャーナリストとして活動を始めた。80年代からはレース中継のピットレポーター、解説を担当し、フジテレビの地上波、CS放送のF1中継の顔としてお茶の間でもお馴染みの存在に。
レース専門誌、一般紙、テレビやラジオなどで幅広く活躍し、オートスポーツwebでも2014年から一戦も欠かすことなく全戦に渡ってレース分析コラムを寄稿。昨年末のシーズン振り返り企画でも締め切りどおり、旺盛に執筆していた。
そのオリジナリティ溢れる表現とコースサイドから見つめるドライバーの心情とドライビングの緻密な分析、批判よりも活躍を讃える今宮氏の優しい視点は日本の多くのF1ファンの心をつかみ、バブル期のF1ブームだけでなく、その後のF1文化を支え続けた。
メディアを通してだけでなく、ファンとの交流を大切にし、イベントを積極的に行うなどさまざまな形でモータースポーツの魅力を伝え続けた。1月25日には恒例のファンイベントも予定されていただけに、あまりに突然の訃報となった。
葬儀はすでに親族のみで行われ、ご遺族の意向によってこの日、1月10日の公表となった。近く、ファンや関係者に向けたお別れの会が開催される予定だという。
2020年のF1はホンダの活躍が期待され、1991年以来のチャンピオン争いが予想されているが、今宮氏はその期待されたシーズン開幕を前にして突如、人生の幕を閉じることとなった。
日本のF1中継、モータースポーツ報道に多大な貢献をし、そして、ファンに愛され続けた今宮純氏。故人のご冥福を心より、お祈り申し上げます。
「ジャーナリスト」をもっと詳しく
「ジャーナリスト」のニュース
-
第11回「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」が酒井聡平氏に決定 硫黄島の戦史などを多面的な取材や調査で詳述5月23日7時0分
-
池上彰さんかたり詐欺疑い LINEで710万円被害5月22日21時25分
-
田崎史郎氏 自民が10万円超にこだわるワケ「現在の収入を保つためには“公開基準10万円超”が限界」5月20日13時26分
-
岩田明子氏「生徒さんの人生でツケを払わされるのは理不尽...行政が出てきてもいい」美容専門学校閉校問題5月16日11時4分
-
全米の大学で「反イスラエル」デモ激化 学生たちを突き動かすものは“当事者意識”?5月15日20時40分
-
「ドイツ再エネ比率50%超の光と影」と題して、在独ジャーナリスト 熊谷 徹氏によるセミナーを2024年6月12日(水)に開催!!5月15日18時46分
-
「能登町のイカキング」は格好の事例である…「税金のムダ遣い」から「復興の象徴」に大化けしたワケ5月15日10時15分
-
ジャーナリスト・田原総一朗と国際政治学者・舛添要一が対談!「最先端のEVに乗る中国人」と「時代遅れのガソリン車に乗る日本人」、失われた30年でステータスが逆転【読めば国内外の問題が多視点で見れるようになる!】5月15日8時0分
-
安田菜津紀 裏金巡る政治資金規正法改正の議論に「腰が引けた案しか自民党、与党から出てこない」5月12日9時33分
-
話題の“マルハラスメント”はアメリカにもある?誤解を招く句点・ピリオド問題をアメリカZ世代が考察5月9日20時0分
スポーツニュースランキング
-
1球宴3度出場の元MLB戦士が大谷翔平に“疑念” 水原容疑者の違法賭博騒動にまさかの意見「突然、物語が変わった」 ココカラネクスト
-
2大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
3批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES
-
4大谷翔平、最速169キロ右腕攻略で7戦ぶり14号&米通算100盗塁なるか 「2番・DH」でスタメン スポーツ報知
-
5 【訃報】グレイソン・マレー氏が突然の死去 米ツアー2日目に棄権した翌朝に…原因は未発表 ALBA Net