打倒トヨタの最右翼、ル・マン王者フェラーリは『499P』のドライバーラインアップを維持
フェラーリは、WEC世界耐久選手権・ハイパーカーの2年目となるキャンペーンに向け、2台の『フェラーリ499P』を駆る6名すべてのドライバーを続投させることを明らかにした。
イタリアのブランドは1月10日(水)、2023年のデビューシーズンで成功を収めたラインアップを“完全に維持する”ことを確認。これにより2024年もアントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンが50号車でチームを組み、ル・マン24時間レースで優勝したアレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィのトリオが51号車をシェア操縦することが確定した。
この中で特筆すべきは、ニールセンとカラドが2024年のキャンペーンを開始する前にフェラーリと新たな長期契約を結んだことだ。
フェラーリは昨年、プロトタイプレースにおけるトップクラスへの復帰を果たし、WECハイパーカークラスのデビュー戦となったセブリング1000マイルでは、50号車を駆るフォコがポールポジションを獲得。彼はル・マンでもふたたびポールを奪った。そして姉妹車51号車を駆るピエール・グイディ、カラド、ジョビナッツィは同ラウンドでトヨタを破り、跳ね馬に1965年以来の総合優勝をもたらした。
記念すべき100周年の特別な優勝トロフィーを持ち帰ることに成功したフェラーリだが、一方では日本メーカーのライバルにル・マン以外の6戦で後塵を拝し、トヨタのドライバーズタイトルおよびマニュファクチャラーズタイトル連覇を阻止することができなかった。
「2024年のFIA WECシーズンにおいて、フェラーリAFコルセ・チームに昨年499Pで参戦したドライバーを残すという選択は、継続性へのコミットメントを反映したものだ」と語るのは、フェラーリのグローバル耐久責任者であるアントネッロ・コレッタ。
「これらのクルーは2023年に世界選手権のトップクラスに初参戦し、ル・マンでの優勝や7レース中6回の表彰台獲得など素晴らしい結果を達成した。これらの成果により、一年の終わりにはマニュファクチャラー選手権で2位に入ることができた」
「私たちはマシンを開発し、そのポテンシャルを発揮し続けるなかでともに経験を積んできた。これらの基盤の上に立って、私たちはドライバーへの信頼を新たにしながら目前に迫った2024年シーズンを楽観的に待ち望んでいる」
WECのハイパーカークラスにおけるフェラーリの存在感は、2台のワークスカー(50号車と51号車)にAFコルセが運営する3台目のカスタマー499P(83号車)が加わることで一層強まるものと考えられる。
昨年11月に発表されたシリーズの暫定エントリーリストによって、元F1ドライバーで現WEC・LMP2チャンピオンであるロバート・クビサがファーストドライバーに決定している83号車には、先月ポルシェを離れてフェラーリと契約したイーフェイ・イェが加わる予定だ。
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