サインツ、F1モナコGPでの2位は「キャリアのなかで一番うれしくない表彰台だった」と明かす
フェラーリのカルロス・サインツは2021年に初めてモナコで表彰台を獲得した。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)についで2位でフィニッシュしたが、今振り返ると、それは彼のキャリアにおいて“一番うれしくないトップ3フィニッシュ”だったと認めた。
サインツはモナコで好調なパフォーマンスを見せ、予選4番手となった。しかし、ポールポジションを獲得したチームメイトのシャルル・ルクレールがドライブシャフトのトラブルでレース直前に出場を諦めるという衝撃の出来事によって、サインツは3番手からレースをスタートすることになった。その後サインツは、29周目にメルセデスのバルテリ・ボッタスがリタイアしたことから2番手に浮上した。
だがサインツは、フェルスタッペンと3位のランド・ノリス(マクラーレン)とともに登壇した表彰台でほろ苦い思いを味わっていた。前日の予選Q3でルクレールのクラッシュが原因で赤旗が出たことで、サインツは確実と思われたポールポジション獲得が台無しとなったことから、怒りと不満を引きずっていたのだ。
「モナコは僕のキャリアのなかで一番うれしくない表彰台だった」とサインツは『Marca』に語った。
「日曜日には本当に腹を立てていた。シャルルに起きたことや、(予選での)すべてのことにだ」
「落胆して3日間は立ち直れなかったのを覚えている。なぜなら僕が初めてポールポジションを獲得して初勝利を飾るチャンスだったからだ」
サインツは2021年のドライバーズ選手権をルクレールよりも上の5位で終えたが、シーズン中のルクレールは明らかに不公平なほどの頻度で不運に見舞われていた。それでも2021年シーズンの前半はサインツにとって難しいものだった。その後レースごとにサインツは改善していったが、時にルクレールを破ることは決して小さな成果ではなかったと主張している。
「フェラーリでは、僕はこれまで対峙したなかでも最速のドライバーのひとりと対戦しているんだ。非常に完成されたドライバーだ」
「僕はマクラーレンでとても調子のいい2年を過ごしてから移籍した。誰だろうが何だろうが、戦うことを恐れてはいなかった」
「前半はきつかった。僕は順応しなければならなかったが、後半にはかなり速さを発揮できるようになり、マシンの感触もとてもよくなった。そのおかげで、自分に期待していたレベルのレースをして結果を出すことができたよ」
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