神戸から小田裕太郎を「移籍金6400万円で獲得できた」ワケ。ハーツ幹部激白
U22日本代表FW小田裕太郎は、昨年1月にヴィッセル神戸からハーツへ完全移籍。チームメイトであるFW田川亨介とともに更なる活躍が期待される中、ハーツ幹部が小田獲得交渉の舞台裏を明かしたほか、日本人選手の獲得を狙う上での基準も語っている。
小田は2020年に神戸のトップチームへ昇格すると、2022シーズンにFW武藤嘉紀の長期離脱もあり、J1リーグで21試合に出場。年代別の日本代表にもコンスタントに招集される中、昨年1月に海外挑戦。ハーツと3年半の契約を結んでいる。
ハーツ加入当初は出場機会に恵まれなかった小田だが、昨年4月の監督交代をきっかけに立場が一変。2022/23シーズンのスコットランド1部プレーオフ全5試合で先発出場すると、今季も開幕からリーグ戦5試合つづけてスタメン出場。しかし昨年9月16日のアバディーン戦でハムストリングを負傷すると、10月末に復帰して以降はリーグ戦で2試合のスタメン出場にとどまっている。
ハーツのスポーツディレクター(SD)を務めるジョー・サベージ氏によると、神戸側の姿勢や移籍金の安さが小田獲得に繋がったとのこと。同氏は今月、米メディア『ジ・アスレチック』のインタビューで、以下のようなコメントを残している。
「代理人やクラブが50~100万ユーロ(約8000万円~1億6000万円)の間で交渉するため、多くの選手は少額の移籍金で獲得することが可能だ。小田は(神戸と)契約満了間近だったので、40万ユーロ(約6400万円)で獲得できた。神戸は小田を失いたくなかったが、我々との交渉はとても誠実でオープンなものだった」
またサベージ氏はJリーガーや日本人選手の獲得に動く時のアプローチ方法や、リストアップする選手の基準について、以下のようなコメントを残した。
「日本人選手のスカウトでビデオ分析をすることが多いが、我々の場合は現地の試合にスカウトを派遣している。我々が求めているものを示す指標があり、採用担当の責任者が日本やオーストラリアに出向いているんだ」
「スコットランドはダイレクトなプレーが多いという点で日本とは異なる。(スコットランドでプレーしているタイプの)ストライカーが日本にはいないので、我々は(Jリーグでプレーしている)センターバックの獲得を検討していない」
「我々はウイングやサイドバックに注目している。動きがダイナミックであり、ハードワークを厭わない傾向にあるからだ。我々はプレーする上での思考スピードと素早さにフォーカスしている」
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