オフに路面貼り替えを行った鈴鹿のS字。ドライバーの印象は「慣れのレベル」もかなりスムーズ?
1月24日、三重県の鈴鹿サーキットでスーパーGT GT500クラスに参戦する8台の車両が参加しメーカーテストが行われた。2日目となった1月25日は、24日夜から降り出した降雪のためキャンセルとなったが、このオフの間に路面貼り替えがされた鈴鹿のS字、ダンロップコーナーについて、ドライバーの感触を聞いた。
世界屈指のドライバーズサーキットとして多くのドライバーから愛される鈴鹿は、このオフにS字のひとつめ〜ふたつめ(F1ではターン3、ターン4)、ダンロップコーナー(F1ではターン7)の路面貼り替えが行われた。S字は1月10〜19日の間に行われており、GT500のようなビッグマシンの走行は初めてと言えるだろう。
「違いはありますね。やはり新しい舗装はグリップが高い。昔は新しい路面になると油が浮いて滑ったりしたことはありましたが、今はそんなことはなくて、新しいところはグリップは高い。ダンロップはデグナーの手前で終わっていますし、全開区間なので特に問題はないです」というのは、ZENT CERUMO GR Supraの立川祐路。
「見た目にも違いがあるので、そこはイメージはつきやすい。ただコースの一部だけですし、さほど影響はないですね。以前コース半分を改修したことがありましたが(2009年)、その時はタイヤ選択でも変わることがありました。でも、今回は短い区間で一瞬ですから」
一方「グリップが上がっていると思うんですが、ステアリングを切るタイミングが合わないです。S字の3つめで路面が戻るんですが、ふたつめまでのフィーリングと合わなくなる」というのはWedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南。またチームメイトの国本雄資も「滑らかになりすぎていて。以前はひとつめでクン、と落ちるような感覚があって、あれで向きを変えているイメージがあったのですが、あれがなくなってゲームのような感じ」という。
とはいえ、ふたりとも「慣れのレベル」だというから、今後テストやレース、他カテゴリーの走行を重ねるにつれて慣れていくはずだ。
またこのオフには、コースサイドのホワイトラインがFIA公認のノンスリップ塗料で再塗装されているほか、細かいところでは2022年末にお馴染みの観覧車の看板が黒いコカ・コーラ・ゼロのものから、赤いコカ・コーラのものに変わっている。鈴鹿を訪れた際はぜひチェックを。
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