トゥヘル監督就任のチェルシー、新体制で飛躍しそうな選手5名
サッカーキング2021年1月28日(木)1時37分
トゥヘル監督のもとで飛躍が予想される選手とは? [写真]=Getty Images
チェルシーは26日、トーマス・トゥヘル氏の新監督就任を発表した。クラブ史上初のドイツ人指揮官は、27日に行われるプレミアリーグ第20節のウルヴァーハンプトン戦で、早くも初陣を迎える。
監督が代われば、起用されるメンバーも変わるのがサッカー界。イギリスメディア『Football365』は、「トゥヘル就任を喜んだであろうチェルシーの5選手」を紹介している。
クリスティアン・プリシッチ
トゥヘル新監督の就任を喜んだ選手として一番に名前が挙がったのはプリシッチだ。2016年に当時17歳だったプリシッチをドルトムントでプロデビューに導いたのがトゥヘル監督。恩師とは4年ぶりの再会となる。
フランク・ランパード前監督も「違いを生み出す選手」としてプリシッチを重用し、今季からは“背番号10”に指名するなど信頼を寄せていたが、ここ最近は精彩を欠いていた。「些細なことでも日々のトレーニングで気づいたことを彼はフィードバックしてくれる」と、プリシッチはかつてトゥヘル監督の指導について語ったことがあるが、再び共闘することで復調が期待できる。
ちなみに、トゥヘル監督がドルトムントを率いて戦った最後のゲーム、2016-17シーズンのDFBポカール決勝で、プリシッチは決勝点につながるPKを獲得。惜別の一戦となったラストマッチに華を添えた。恩師のチェルシーデビュー戦でも、勝利につながる活躍が期待される。
ティモ・ヴェルナー
プリシッチ以上に今回のがプラスに働きそうなのがヴェルナーだ。トゥヘル監督の指導を受けるのは初めてだが、同胞の指揮官の下でプレーできるメリットは大きい。
チェルシーに加入した今シーズンはまずまずのスタートを切ったものの、昨年11月以降は公式戦1ゴール。直近のFAカップ・ルートン戦では、PKを失敗した後にうつむく姿がテレビカメラに捉えられていた。自信を欠いているのは明らかで、監督交代が良い意味でのターニングポイントとなることが期待される。
ランパード政権下では、ポジションを左サイドに固定されすぎたことが不振につながった一つの要因ではないかと『Football365』は分析。稀代の戦術家と知られ、パリ・サンジェルマン監督時代にはネイマールやキリアン・エンバペの持ち味を存分に発揮させたトゥヘル監督なら、ヴェルナーを真のエースへと飛躍させてくれるかもしれない。
カイ・ハフェルツ
“悩める男”はヴェルナーだけではない。高額の移籍金で加入したハフェルツも結果を出せず、プレー内容も期待されたレベルにはほど遠いと言える。「自分を表現できない選手のように見えた」と『Football365』が指摘したように、ハフェルツ自身の適応能力に問題があったのは確かだろう。ただ、複数のポジションで起用しながら“最適解”を見出せなかった指揮官の手腕に対する疑問の声も少なくない。
様々な引出しを持つトゥヘル監督なら、ヴェルナーだけでなく、ハフェルツにもベストのポジションを用意することは不可能ではないと思われる。最前線にヴェルナーを置き、2列目に右からハキム・ツィエク、ハフェルツ、プリシッチを並べる――今夏の大型補強を受けて多くのファンはそんな“ファンタスティック・フォー”を思い浮かべたかもしれないが、今こそ実現が期待される。
アントニオ・リュディガー
彼もドイツ人。過去に何らかの衝突がない限り、同胞の指揮官の就任は喜ばしいものだろう。もっとも、『Football365』がリュディガーの積極起用を予想する理由は、彼がただのドイツ人ではなく、「ドイツ代表で堅実なパフォーマンスを見せてきた優秀なセンターバックだから」だと説明する。
今季は序列が低下し、プレミアリーグでは昨年末まで2試合の出場にとどまった。今冬の移籍市場では退団の噂が取りざたされたが、直近のリーグ戦2試合ではスタメン出場。チアゴ・シウヴァとセンターバックコンビを組んでいる。
トゥヘル新監督が、半年前まで共闘していたチアゴ・シウヴァをスタメンから外す可能性は低く、パートナーにクル・ズマを選ぶのか、それともリュディガーを選ぶのかは初陣の注目ポイントになるだろう。
ビリー・ギルモア
『Football365』が最後に挙げた選手は、19歳のギルモアだった。前体制下でファーストチームデビューを果たした“ランパード・チルドレン”の一人だが、2019年のプレミアデビュー以来、公式戦での先発数が「9」というのは少なすぎるというのが『Football365』の見解だ。
ボールを持てば正確なパスを前線に送り、高い位置で決定機に絡む積極性も持ち合わす。さらに170センチと小柄ながら、献身的でハードな守備も厭わない。ギルモアのような選手は、トゥヘル監督の好み。
ドルトムント時代には、20歳そこそこのユリアン・ヴァイグルをアンカーに抜擢。パリ・サンジェルマンを率いたときも、小柄なプレーメーカー、マルコ・ヴェラッティに大きな信頼を寄せていた。それゆえ、監督交代はギルモアにとってマイナスには働かないという。もちろん、ジョルジーニョという大先輩が控えているが、新監督の下でさらなるブレイクを果たすかもしれない。
(記事/Footmedia)
監督が代われば、起用されるメンバーも変わるのがサッカー界。イギリスメディア『Football365』は、「トゥヘル就任を喜んだであろうチェルシーの5選手」を紹介している。
クリスティアン・プリシッチ
トゥヘル新監督の就任を喜んだ選手として一番に名前が挙がったのはプリシッチだ。2016年に当時17歳だったプリシッチをドルトムントでプロデビューに導いたのがトゥヘル監督。恩師とは4年ぶりの再会となる。
フランク・ランパード前監督も「違いを生み出す選手」としてプリシッチを重用し、今季からは“背番号10”に指名するなど信頼を寄せていたが、ここ最近は精彩を欠いていた。「些細なことでも日々のトレーニングで気づいたことを彼はフィードバックしてくれる」と、プリシッチはかつてトゥヘル監督の指導について語ったことがあるが、再び共闘することで復調が期待できる。
ちなみに、トゥヘル監督がドルトムントを率いて戦った最後のゲーム、2016-17シーズンのDFBポカール決勝で、プリシッチは決勝点につながるPKを獲得。惜別の一戦となったラストマッチに華を添えた。恩師のチェルシーデビュー戦でも、勝利につながる活躍が期待される。
ティモ・ヴェルナー
プリシッチ以上に今回のがプラスに働きそうなのがヴェルナーだ。トゥヘル監督の指導を受けるのは初めてだが、同胞の指揮官の下でプレーできるメリットは大きい。
チェルシーに加入した今シーズンはまずまずのスタートを切ったものの、昨年11月以降は公式戦1ゴール。直近のFAカップ・ルートン戦では、PKを失敗した後にうつむく姿がテレビカメラに捉えられていた。自信を欠いているのは明らかで、監督交代が良い意味でのターニングポイントとなることが期待される。
ランパード政権下では、ポジションを左サイドに固定されすぎたことが不振につながった一つの要因ではないかと『Football365』は分析。稀代の戦術家と知られ、パリ・サンジェルマン監督時代にはネイマールやキリアン・エンバペの持ち味を存分に発揮させたトゥヘル監督なら、ヴェルナーを真のエースへと飛躍させてくれるかもしれない。
カイ・ハフェルツ
“悩める男”はヴェルナーだけではない。高額の移籍金で加入したハフェルツも結果を出せず、プレー内容も期待されたレベルにはほど遠いと言える。「自分を表現できない選手のように見えた」と『Football365』が指摘したように、ハフェルツ自身の適応能力に問題があったのは確かだろう。ただ、複数のポジションで起用しながら“最適解”を見出せなかった指揮官の手腕に対する疑問の声も少なくない。
様々な引出しを持つトゥヘル監督なら、ヴェルナーだけでなく、ハフェルツにもベストのポジションを用意することは不可能ではないと思われる。最前線にヴェルナーを置き、2列目に右からハキム・ツィエク、ハフェルツ、プリシッチを並べる――今夏の大型補強を受けて多くのファンはそんな“ファンタスティック・フォー”を思い浮かべたかもしれないが、今こそ実現が期待される。
アントニオ・リュディガー
彼もドイツ人。過去に何らかの衝突がない限り、同胞の指揮官の就任は喜ばしいものだろう。もっとも、『Football365』がリュディガーの積極起用を予想する理由は、彼がただのドイツ人ではなく、「ドイツ代表で堅実なパフォーマンスを見せてきた優秀なセンターバックだから」だと説明する。
今季は序列が低下し、プレミアリーグでは昨年末まで2試合の出場にとどまった。今冬の移籍市場では退団の噂が取りざたされたが、直近のリーグ戦2試合ではスタメン出場。チアゴ・シウヴァとセンターバックコンビを組んでいる。
トゥヘル新監督が、半年前まで共闘していたチアゴ・シウヴァをスタメンから外す可能性は低く、パートナーにクル・ズマを選ぶのか、それともリュディガーを選ぶのかは初陣の注目ポイントになるだろう。
ビリー・ギルモア
『Football365』が最後に挙げた選手は、19歳のギルモアだった。前体制下でファーストチームデビューを果たした“ランパード・チルドレン”の一人だが、2019年のプレミアデビュー以来、公式戦での先発数が「9」というのは少なすぎるというのが『Football365』の見解だ。
ボールを持てば正確なパスを前線に送り、高い位置で決定機に絡む積極性も持ち合わす。さらに170センチと小柄ながら、献身的でハードな守備も厭わない。ギルモアのような選手は、トゥヘル監督の好み。
ドルトムント時代には、20歳そこそこのユリアン・ヴァイグルをアンカーに抜擢。パリ・サンジェルマンを率いたときも、小柄なプレーメーカー、マルコ・ヴェラッティに大きな信頼を寄せていた。それゆえ、監督交代はギルモアにとってマイナスには働かないという。もちろん、ジョルジーニョという大先輩が控えているが、新監督の下でさらなるブレイクを果たすかもしれない。
(記事/Footmedia)
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