LCRホンダ、中上貴晶とアレックス・マルケスが駆るMotoGPマシン『RC213V』を公開
2月9日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているLCRホンダ・カストロールとLCRホンダ・イデミツは、2022年シーズンにアレックス・マルケスと中上貴晶が使用するホンダRC213Vを公開した。
LCRチームは、1996年にルーチョ・チェッキネロが設立してしたチームだ。125ccクラス、250ccクラスを経て2006年からはホンダのマシンでMotoGPクラスに参戦している。
ホンダとタッグを組んで17年目を迎える2022年は、LCRホンダ・カストロールからアレックス・マルケス、LCRホンダ・イデミツから中上貴晶が継続参戦する。
LCRホンダ・カストロールから参戦するアレックス・マルケスは、ファクトリーチームに所属するマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)の弟。2012年にMoto3クラスからデビューを果たすと、2014年はチャンピオンに輝いた。2015年からはMoto2クラスにステップアップして、5年目の2019年にタイトルを獲得した。
2020年からはホルヘ・ロレンソの後任としてレプソル・ホンダ・チームからMotoGPクラスに昇格したが、2021年から2年契約でLCRホンダ・カストロールに加入。2021年は表彰台を獲得できずランキング16位となった。
LCRホンダ・イデミツの中上は、2007年の最終戦バレンシアGPで125ccクラスからワイドルドカード参戦し世界選手権デビューを果たす。2008年から2009年までは125ccクラスにフル参戦していたが、全日本ロードレース選手権に戦いの舞台を戻した。
2011年には全日本ロードのJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得し、翌年からロードレース世界選手権に復帰。2012年からMoto2クラスを戦い、2016年の第8戦オランダGPで初優勝を飾ると2017年も第12戦イギリスGPで勝利し、Moto2クラスで通算14度の表彰台を獲得して2018年からMotoGPクラスに昇格した。
MotoGPクラスでは、唯一の日本人ライダーとして、初年度からホンダのサテライトチームのLCRホンダ・イデミツで戦っており、2020年は第12戦テルエルGPでポールポジションを獲得しランキング10位。2021年はランキング15位となった。
今回、LCRホンダ・カストロールとLCRホンダ・イデミツは同日であるが、別々にマシンをお披露目。アレックス・マルケスが駆るマシンのデザインは大きな変更はないが、少し変更されている。一方、中上が駆るマシンのカラーリングはフロント部分が黒、アンダーカウルの金が赤になっているが、赤、白、黒、金のカラーは昨年同様に使用されている。
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