ハミルトンがメルセデスのファクトリーを訪問。F1ボス「8回目のタイトルを獲るため、彼は必ず戻ってくる」
8週間ぶりにSNSへの投稿を行ったルイス・ハミルトンが、今週メルセデスのファクトリーを訪れたことがわかった。ハミルトンは、2021年F1最終戦決勝終盤がレギュレーションに従った形で行われなかった影響を受け、タイトルを逃した。
FIAレースディレクター、マイケル・マシの行為にメルセデスは怒りを示し、FIAは詳細な調査を行うことを約束した。一方で、ハミルトンはアブダビGP以来、沈黙を貫き、FIAへの不信感から引退するのではないかという憶測が持ち上がっていた。
しかしハミルトンは、日本時間2月6日に「出かけていたけど、戻ってきたよ!」というメッセージをSNSで発信。その後、「出かけていた間にやっていたこと」として何枚かの写真を公開、ランニングをしている動画も投稿している。
『BBC』は、2月7日と8日にハミルトンがメルセデスのファクトリーを訪問し、シーズン前の準備を行ったと報じた。しかし『BBC』は、こういった動きによって「彼が今年レースをすることが確定したと解釈すべきではない」と伝えている。
「彼は昨シーズンの最終戦に関する調査の結果を待っており、その後で、今年F1に出場するかどうかの最終決断を下す」
「F1ドライバーたちは、アブダビでの出来事について、またマシのミスから何を学べるのかについて、今週、FIA代表者たちと話をする予定だ」
その後、FIAシングルシーター部門の責任者であるピーター・バイヤーが、調査結果についてFIA会長モハメド・ビン・スライエムと話し合い、2月14日のF1コミッション会合で、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリをはじめとするメンバーに対して、この件に関する提言を行う流れになるという。今後の対策として予想されているのは、レースディレクターがより集中して仕事に当たることができるよう、現在担っている役割のいくつかを複数の人間に振り分けることだ。
『BBC』は、ハミルトンはFIAの発表を待ってから、今年F1に戻るかどうかを決める見込みだと伝えているが、F1のCEOドメニカリは、ハミルトンが沈黙を破ったことは良いニュースであると受け止めている。
「ルイスの最新の写真では、彼の顔や仕草にポジティブさが見えた」とドメニカリは『Sky Sports News』に対して語った。
「それは大事なことだ。ルイスは我々のスポーツだけでなく、世界にとって、重要な資産なのだから」
「完全なる沈黙を保つという彼の選択に対しては、敬意を払っていた」
ハミルトンは2022年に自身8度目のF1タイトル獲得に再び挑戦するために戻ってくると、ドメニカリは考えている。
「ルイスは、8度の世界チャンピオンになる可能性を目の前にしている」
「彼はその目標に完全に集中しているはずだ。今年はたくさんの新しい要素がある。不確定要素が多数あり、今年の選手権は非常に魅力的なものになるだろう」
「彼は、8度の世界チャンピオンになるチャンスをしっかりつかむことに完全に専念していると、私は確信している」
メルセデスは2022年型マシン『W13』の発表を18日に行うことを明らかにしている。
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