広島新スタの魅力は?「野球文化の良い部分を…」ゴール裏で問題発生も
広島市内に完成した「エディオンピースウイング広島」のこけら落としゲームとなるプレシーズンマッチ(サンフレッチェ広島対ガンバ大阪)が今月10日に開催。収容人数およそ2万8500人のところ、2万6418人の観客が詰めかける中、イラストレーターのりおた氏が野球場と比較しながら新スタジアムの良さを紹介。ただ一方で、一部サポーターからの指摘により、大型ビジョンに関する問題点も浮き彫りになっている。
山口県防府市出身のりおた氏は、これまでレノファ山口のスポンサーグッズデザインや、湘南ベルマーレの公式LINEスタンプデザインを手掛けたほか、昨年には広島のホームゲーム2試合で選手たちのイラストを展示。そごう広島店の1階特設会場で「りおたサンフレッチェ広島ファンアート展」を今年1月31日から2月28日まで開催するなど、サンフレッチェを後押ししている。
こけら落としゲーム当日にエディオンピースウイング広島に来場したりおた氏は、チケットを買えなかった多くの人々が、スタジアムの一角から試合を観戦している点に注目。「チケット買えなかった人が絶妙にスタジアムの中の景色見えるけど、試合展開は買わないと見れない代わりに、映像だけ見れるようにしてる。タダ見ゾーンが個人的にブッ刺さる」と新スタジアムの推しポイントを強調した上で、「やきう文化のええとこを取り入れてるね」と綴っている。
一方、ゴール裏で観戦していたというSNSユーザーからは「メインビジョンに出る情報が得点経過のみ。時間表示が一切出ない」という指摘が。国際最大級の大型メインビジョンに表示される情報について、今月23日開催の明治安田J1リーグ開幕節・浦和レッズ戦までに改善を求める声が多数寄せられている。
さらに別のSNSユーザーからは「広島サポより圧倒的にガンバサポの方が声出ていた」という声や、「ゴール裏は立って飛び跳ねて腹から声出して応援する場所。座ってみたいのなら違う席を取るべき」といった意見も。新スタジアムの景色や座席の座り心地を確かめるために訪れた人々も一定数いたとみられるだけに、賛否両論飛び交うなど議論が白熱している。
なおこけら落としゲームでは、後半3分にキプロス代表FWピエロス・ソティリウのゴールで広島が先制も、その後にMF岸本武流とMF倉田秋がゴールネットを揺らし、G大阪が逆転勝利を飾っている。
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