ホンダF1田辺TD「F1最後の年をいい形で締めくくるべく、順調に準備を進めている」角田への全力のサポートも誓う
スクーデリア・アルファタウリが2月19日、2021年型F1マシン『AT02』の発表会を行った。これに際し、ホンダF1テクニカルディレクターを務める田辺豊治氏が、2021年シーズンに向けた決意や、アルファタウリでF1デビューを果たす角田裕毅への思いを語った。
ホンダは2018年にアルファタウリの前身トロロッソと提携、パワーユニット(PU/エンジン)の供給を始めて今年が4年目になる。ホンダは2021年末でF1活動を終了するという決断を下したものの、その後もそのパワーユニットをレッドブルとアルファタウリのパートナー2チームが継続して使用することに同意した。
田辺テクニカルディレクターは2021年シーズンに向けて万全の準備を整えつつあると語った。
「ホンダにとってF1での最後の年なので、いい形で締めくくるため、(日本の)さくらと(イギリスの)ミルトン・キーンズの両方のファクトリーで働く全員が強い決意を固めています。スクーデリア・アルファタウリと協力し、来るシーズンに向けてしっかり準備を整えられたと感じます」
「実際にコース上を走るまでは、どれだけいい仕事ができたかは分かりませんが、今のところ準備はスムーズに進んでいます」
ホンダが2022年以降、そのパワーユニットの使用をレッドブルとアルファタウリに許可したことについて、田辺氏はこうコメントしている。
「スクーデリア・アルファタウリやレッドブル・レーシングとの関係、そしてホンダがこのパートナーシップからどれだけの恩恵を受けたかを考えれば、ホンダとしてそうすることが正しいことだと感じています。そして数十年にわたりF1界にかかわるなかでの、我々の役割と歴史の重要性の反映でもあります。私としては、ホンダがふたつのチームとF1をこのような形でサポートできることをうれしく思っています」
7年ぶりの日本人ドライバーとなる角田裕毅のデビューシーズンを、ホンダとしてはできる限り支援してきたいと、田辺氏は語る。
「ホンダが長年サポートしてきたドライバーがスクーデリア・アルファタウリでF1にデビューすることをとても喜んでいます。彼はこれまで経験したことのない困難に直面するかもしれません。でも彼はF3でもF2でも素早く適応し、進歩してきたので、F1でも1戦1戦進歩し、素早く学んでいくものと考えています」
「彼には、特に日本から、大きな注目が集まることでしょう。それがプレッシャーを増やすことになるかもしれません。それでもF1でもアグレッシブなレーシングスタイルを維持してほしいと思っています。ホンダは彼をサポートするためにできる限りのことをしていきます」
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