WRC、アクロポリス・ラリーとの契約を2年延長。2025年までギリシャでの開催継続へ
“神々のラリー”とも呼ばれる伝統のラリー『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』は、WRCプロモーターとの契約延長により、少なくとも2025年までWRC世界ラリー選手権の一戦としてシーズンカレンダーに組み込まれることとなった。
この決定とあわせて、過去2回の開催を踏まえ9月7〜10日に開催される2023年大会も、中央ギリシャのラミアを拠点にラリーが開催されることが確認されている。
1973年のシリーズ創設時からWRCを支えるイベントのひとつであり、8年のブランクを経て2021年に復活したアクロポリス・ラリー。最近のイベントではエラティア、ボーキサイト、ターザンなど1970年代には“困難な挑戦”とみなされていたクラシックな山岳テストの復活をさせた一方、アテネ・オリンピック・スタジアムをスーパーSSの舞台として新たに活用するなど、さまざまな努力が行われている。2022年に行われたアテネでのスーパーSSでは、約6万5000人もの観衆を集めることに成功した。
「この契約合意により、ギリシャは今後2年間世界ラリー選手権における地位を確立することができ、紛れもなく世界でもっとも有名なラリーのひとつであるこのラリーの未来が守られる」と語るのは、WRCプロモーターのイベントディレクターを務めるサイモン・ラーキン。
「アクロポリスにはWRCの豊かな伝統があり、熱狂的なファンもいる。昨年アテネ・オリンピック・スタジアムに集まった6万5000人の観衆がそれを証明している。我々はギリシャでこの遺産を継続させることを楽しみにしているんだ」
ギリシャのスポーツ省副大臣で、アクロポリス・ラリー・ギリシャ組織委員会会長のレフテリス・アブゲナキスは、「アクロポリス・ラリーの70周年が、過去だけでなく未来をも祝う素晴らしい機会になることをうれしく思っている」と述べた。
「2年間の契約延長は、ギリシャ政府、FIA国際自動車連盟、WRCプロモーターの素晴らしい協力関係と信頼、そして過去2回の非の打ちどころのないオーガナイズの結果であると考えている」
「今年の“神々のラリー”はエキサイティングな体験となることだろう。誰もが自分の目の前で歴史が展開されるのを見て、ギリシャの美しさを目撃するよう招待されているんだ」
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