F1プレシーズンテスト最終日:好調レッドブルのペレスが余裕のトップタイム。フェラーリはロングランで開幕戦に備える
2023年F1プレシーズンテストが3日目最終日を迎えた2月25日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで全10チーム、17人のドライバーが走行した。この日、レッドブルのセルジオ・ペレスが3日間総合でのトップタイムをC4タイヤでマーク。2番手、3番手には、メルセデスのルイス・ハミルトンとアルファロメオのバルテリ・ボッタスがC5タイヤで続いた。フェラーリは4、5番手だった。
■レッドブル:ペレスが昨年のポールを上回るタイムで最速
マックス・フェルスタッペンは前日にテスト走行を終了、最終日はペレスが終日走った。133周を走行したペレスは、3日間の最速タイム、1分30秒305(C4タイヤ)をマーク。このタイムは2022年F1バーレーンGP予選ポールポジションタイムよりも速いものだった。よりソフトなC5タイヤを履いたハミルトンに0.359秒差をつけ、ペレスは圧倒的な速さを示した。
■メルセデス:ハミルトンがC5タイヤで2番手
メルセデスは午前にジョージ・ラッセル、午後にルイス・ハミルトンを走らせた。前日はハイドロリック系のトラブルでラッセルがストップ、ハミルトンはバランスの問題に苦しんだ。しかし最終日は順調な一日となり、合計148周を走行。チームは、ドライバーからマシンバランスの向上を確認することができたと述べている。
ラッセルは83周を走り、1分31秒442(C5タイヤ)で17人中8番手。65周を走行したハミルトンは、1分30秒664(C5タイヤ)で2番手だった。
■アルファロメオ:ボッタス、トラブルでストップも3番手
アルファロメオは、最終日にバルテリ・ボッタスを終日走らせた。午前セッション後半、ボッタスはトラブルでコース上でストップし、これにより赤旗が出され、セッションが中断した。ボッタスは午後にコースに復帰し、一日のなかで合計131周を走り、C5タイヤで1分30秒827をマーク、全体の3番手につけた。
■フェラーリ:ロングラン重視で周回重ねる
フェラーリのシャルル・ルクレールは午前、カルロス・サインツは午後を担当した。ルクレールは67周を走行し、1分31秒024(C4タイヤ)で午前セッションで最速、総合では4番手となった。サインツは76周を走るなかで1分31秒036(C4タイヤ)をマークし、5番手に続いた。サインツは、多くのマシンが予選シミュレーションを行う時間帯にはロングランに取り組んでいた。
■アルファタウリ:角田が6番手で有意義なテストを終える
アルファタウリは、午前にニック・デ・フリース、午後に角田裕毅を走らせた。3日間のテストのなかで、初めて午後のセッションを担当した角田は、合計79周を走行、終盤の時間帯にC4タイヤで1分31秒261をマークし、6番手となった。角田は「3日間のテストは生産的で、多くのデータを収集することができた」と振り返っている。
デ・フリースは、87周のなかで予定していたすべての項目をやり終え、C3タイヤで1分38秒244を記録し、17番手となった。
■ハース:172周を走りこみ、満足いく最終日に
ハースのニコ・ヒュルケンベルグが午前、ケビン・マグヌッセンが午後のテストを担当、合計172周を走行した。チーム代表ギュンター・シュタイナーは「トラブルなく170周以上を走り切り、非常に良い一日だった」と振り返った。マグヌッセンは95周を走りこみ、1分31秒381(C4タイヤ)で7番手に入った。ヒュルケンベルグは77周のなかで1分33秒329(C3タイヤ)をマークし、15番手だった。
■アストンマーティン:ストロール不在のテストが終了
アストンマーティンは、午前にリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチ、午後にフェルナンド・アロンソを走らせた。ドルゴヴィッチは77周を走行し、1分32秒075(C5タイヤ)で10番手、80周を走ったアロンソは、1分31秒450(C4タイヤ)で9番手と、ふたりがトップ10に入り、テストを終えた。
レースドライバーのランス・ストロールは、自転車での事故により手と手首に怪我を負い、テストへの参加を見合わせた。チームは、ストロールが開幕戦バーレーンGPに出場するかどうかは、まだ確定していないと述べている。代役を探す必要がある場合、ドルゴヴィッチは候補のひとりになるだろう。
■マクラーレン:問題修復に追われ、走行不足
マクラーレンのオスカー・ピアストリが午前、ランド・ノリスが午後に走行を行った。この日、チームはフロントホイールのディフレクターの修理に時間を費やし、合計82周しか走行できなかった。チーム代表アンドレア・ステラは「現在抱えている小さな問題の修復のために、走行を中断しなければならなかった。だが、レースに向けてこの問題を心配してはいない」と述べた。
ピアストリは44周を走り、1分33秒655(C3タイヤ)で16番手、37周しか走行できなかったノリスは、1分32秒160(C3タイヤ)で11番手でテスト最終日を締めくくった。
■アルピーヌ:開幕戦への準備に集中、ソフト寄りのタイヤでは走らず
アルピーヌは、午前はピエール・ガスリー、午後はエステバン・オコンを走らせた。ガスリーは56周を走行し、1分32秒762(C3タイヤ)で12番手、オコンは76周のなかで1分33秒257(C3タイヤ)を記録し、14番手となった。バーレーンGPにはC1、C2、C3のタイヤが持ち込まれることを考慮し、アルピーヌはこの3種類のハード寄りのタイヤでの作業に集中したということだ。
開幕戦バーレーンGPは、3月3日から5日に開催される。
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