フェネストラズ、初ポールからリタイアに悔しい気持ちも「僕たちが速いことはわかった」/フォーミュラE
2月25日に南アフリカのケープタウンで開催された2022/2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9第5戦ケープタウンE-Prix。日本メーカーのニッサン・フォーミュラEチームは、サッシャ・フェネストラズが予選ポールポジションを獲得したが、決勝ではリタイアを喫した。
予選で圧倒的なパフォーマンスと速さを披露し、Aグループのなかでトップに立つと、その後の“デュエル”予選で3人を破りシーズン9初のポールポジションと3ポイントを獲得したフェネストラズ。
「(今週末は)どのセッションでも速かったから、全体的にとても好調だったと思う。ポールポジションを獲得できたことは素晴らしく、チームの努力に感謝したい」
迎えた決勝でもスタートでトップの座を守り、常に上位グループでレースを争ったフェネストラズだったが、3番手走行中のファイナルラップで他のマシンと接触してしまいウォールにクラッシュ、速さをみせながらもリタイアという結果に終わった。
フェネストラズはレース後、ニッサン・フォーミュラEチームのリリースで以下のようにレースを振り返った。
「決勝も好調で、2回目のフルコースイエローが導入されたタイミングが少し不運だったけど、何とか3番手まで挽回することができたんだ。だけど、最終ラップで接触されてリタイアになってしまった。悔しいけど、僕たちが速いことはわかったし、残りのレースも上位で戦えるマシンがあるから頑張りたい」
一方でチームメイトのノルマン・ナトは、予選9番手から混戦の中団争いをくぐり抜け8位フィニッシュ。前戦ハイデラバードE-Prixに続いてのポイント獲得を果たした。
そのナトは、「今週末は本当に良い感触だった。予選ではトラフィックに巻き込まれてロスしたけれど、決勝は2戦連続でポイントを獲得することができた。連続トップ10入りはチームとして成長できたということだと思っている」とレースを振り返っている。
そしてニッサン・フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼チームのマネージングダイレクターを務めるトマソ・ヴォルペは、「アクシデントでフェネストラズが表彰台を逃したことは悔しいが、ポールポジションを獲得できたときは最高の気分だった」と述べている。
「決勝では、アタックモードに入っているときに2回目のフルコースイエローが出るという不運に見舞われ4位まで後退してしまった。でも、最終ラップで他のドライバーと接触しウォールに衝突するまで3位までポジションを上げていたので(リタイアは)余計に悔しい結果だ」
「まだ私たちの走りに見合った結果は出ていないが、正しい方向に向かっていることは間違いない」
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