JBCが“事実上の永久追放”を解除 悪童ネリは井上尚弥戦に向けて雪中で臨戦態勢へ「最高の体型を手に入れる」
井上戦に向け、ネリはかなりの意欲を持って臨んでいる。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext、(C)Getty Images
文字通りの大一番に向け、重要な決定が降りた。
12月26日、日本ボクシングコミッション(JBC)は、来る5月に東京ドームで井上尚弥(大橋)とのタイトルマッチに臨むと見込まれているルイス・ネリに対する日本での活動停止処分撤回とライセンス申請資格の回復を発表した。
【動画】井上尚弥戦に向けて不安の声も ネリが公開したミット打ちをチェック
ビッグマッチに向けた懸案事項が解消された。2017年と18年にWBC世界バンタム級タイトルマッチとして山中慎介氏と対戦した際に、ドーピング違反と体重超過を犯し、王座から失墜。JBCから先述の処分を下され、日本国内からは事実上の永久追放となっていた。
もっとも、騒動から約5年の時が流れ、ネリも目に見える結果は残してきた。昨年には2月にアザト・ホバニシャン(アルメニア)を、7月にフローイラン・サルダール(フィリピン)をそれぞれTKOで撃破。11月のWBC年次総会で指名挑戦者となり、井上と戦うための正当な権利を手にしていた。
無論、山中氏との対戦前後で見せたネリの愚行は許されるべきものではない。しかし、近年の実績は井上も認めるところだ。今年1月には「順を追ってちゃんとこなしてきている。正直、自分にとって日本での過去の因縁を持ち込んで試合をしようという気はない」と持論を語っていた。
ネリ陣営からすれば、WBCに指名挑戦者として任命された時点で、日本で「異例」とされた処分の撤回は織り込み済みだったのかもしれない。プロモーターを務めるフェルナンド・ベルトラン氏は、今年1月の時点で「彼(ネリ)にも非はある。ただ、日本のプロモーターが彼に再び(日本で)戦うように要求している。処分を変える許可が下されたことは非常に理にかなっている」(米YouTubeチャンネル『Fight Hub TV』より)と断言していた。
ゆえにパンテーラ(豹の意)の異名を持つ名手は、目下、高地でのトレーニングで己を追い込んでいる。メキシコ・メディア『Linea Directa Portal』によれば、ネリはアメリカのニューメキシコ州にある山岳地帯でミニ合宿を実施。雪の降り積もる中で「最高の体型を手に入れるべくハードワークを続けている」という。厳しい寒さが伺える雪中でのトレーニングに耐える姿からは真剣さが伺える。
今年1月に母国のポッドキャスト番組『Un Round Mas』で「ヤマナカ戦はキャリアで最もイージーな試合だった」「イノウエを倒したいんだ。俺の実力を見てもらいたい」と軽口を叩いていた29歳だが、「世界最強」と言われる男との大一番に向け、危機感が強まっているのかもしれない。
あとは試合が無事に実施されるかどうか。日本を失望させた5年前の二の舞いだけは勘弁だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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