シーズンの厳しいスタートを切ったアルピーヌF1。テクニカルディレクターと空力責任者が離脱か
アルピーヌF1は2024年シーズンの難しいスタートを切ったが、ふたりの主要技術者がチームを辞任したというニュースがバーレーンで報じられたことで、状況はさらに悪化している。テクニカルディレクターのマット・ハーマンと空力責任者であるディルク・デ・ビアは両名ともアルピーヌを去る予定で、大きな空白が残されることになる。
報道によると、彼らの辞任は先月のことで、チームの2024年型マシン発表会の前だったという。ただし、開幕戦バーレーンGPにいたハーマンとデ・ビアは、4月までの告知期間をまっとうするまで、それぞれの役職を引き続き務めるとみられる。これまでのところ、アルピーヌの経営陣はこの件について沈黙を守っており、彼らの辞任を公式に確認または否定することを拒否している。状況が不透明であることから、辞任の背後にある理由について憶測が高まっている。
直近の混乱は、アルピーヌの2024年シーズンが思わしくないスタートを切ったなかで起きた。バーレーンGPでエステバン・オコンとピエール・ガスリーはそれぞれ19番手と20番手で予選を終え、土曜日は17位と18位という低い順位でレースを締めくくった。開幕戦の1週間前に同地で行われたプレシーズンテストで、アルピーヌのパフォーマンスの問題はすでに目にされており、初日からA524の弱点が明らかになっていた。新しいデザインのパフォーマンスに重くのしかかっているふたつの主な要因として、過度の重量と空力効率の大きな欠如が挙げられている。
しかしアルピーヌF1のチーム代表ブルーノ・ファミンは、団結することと、総合的なアップグレードプログラムを通じて運勢を改善するチームの能力によって、現状を打破することができると確信している。
「シーズンのスタートが難しくなることは分かっていたし、バーレーンではそのようになった」とファミンは語った。
「とはいえ、我々は今あるものによってできる限りのことをしているところだ。コースに出るたびに継続して改善点を見つけ、進歩を遂げていく」
「この2週間にわたり、ここバーレーンで力を尽くしたチームとドライバーに功績がある。チームの一体感が発揮されていくことだろう」
「来週はジェッダに行く。バーレーンとはまったく違うコースだ。A524のパッケージを学び続け、進歩し続ける新たな機会だ。我々はハードワークを続けていく」
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