米メディアも驚愕した侍J投手陣が達成した2つの“偉業” 敵将は2人のアマ投手に「とにかくいい」と脱帽
井端監督も選手たちの活躍をたたえた(C)Getty Images
世界にも驚きを持って迎えられた。侍ジャパンが7日、京セラドーム大阪での強化試合で欧州代表に連勝した。特に2戦目はマウンドに立った6投手がパーフェクトリレーを完成させて圧倒した。
先発の金丸夢斗(関大)が2回を抑えると、以降は中村優斗(愛知工大)、松山晋也(中日)、渡辺翔太(楽天)、隅田知一郎(西武)、種市篤暉(ロッテ)と打者27人に対して一人の走者も許さず抑え切った。
【動画】侍ジャパンが欧州代表を圧倒!6人の投手で「完全試合」を達成した第2戦のハイライト
また、6回から投げた5番手の隅田は、このイニングを3者連続空振り三振。そのいずれも3球三振という欠点のない「イマキュレートイニング」を完成させた。イマキュレートイニングとは「欠点のないイニング」の意味で三者連続3球三振でイニングを終えること。日本のプロ野球でも極めて珍しいケース。これにはMLBの公式サイトも「侍ジャパン投手陣が完全試合とイマキュレートイニングを同じ試合で達成」という見出しを立て、特集記事を掲載した。
同サイトは「ヨーロッパ最高の野球の才能を持つオールスターチームを相手に走者を許さなかった」と指摘。先発と2番手の2人が大学生であることにも注目し「彼らは学生の投手だった。しかし150kmを超える速球を投げ、スプリットとチェンジアップでストライクを奪う。とにかくいい投手陣でした」という欧州代表のマルコ・マッツィエリ監督の談話を紹介した。
メジャーリーグではイマキュレートイニングは過去に100度以上達成されており、日本よりは身近な存在だ。それでも過去300回近いノーヒットノーランよりも「稀な記録」とされており、同サイトは隅田の6回にも着目した。「ファウル1個、見逃しストライク2個、そして空振り6個という9球で、欠点のないイニングを完成させた」と伝えた。「侍投手陣は2試合で1点しか許さず、世界最高峰のレベルを維持している。プレミア12での国際大会連覇への足取りは視界良好のようだ」と結んだ。
2024年の侍ジャパンの最大の目標は、11月に待つ国際大会プレミア12。第3回を迎える同大会は、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の世界ランキング上位12チームで争われる。
日本は2019年の第2回プレミア12を制したディフェンディングチャンピオンで、その優勝後は2021年東京五輪、2023年の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)と主要国際大会3連覇中。今秋には同4連覇の期待が懸かる。
メジャーリーガーが参加することがほぼないプレミア12では、当然優勝候補の筆頭格。格下とみられた欧州代表との強化試合では、ライバル国となる米国から見ても、潤沢すぎる投手陣に映ったようだ。
様々な実りがあった今大会の成果を11月のプレミア12にどうつなげていくか。引き続き、井端ジャパンの挑戦が注目を集める。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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