市街地が舞台のフォーミュラE、2カ月間レース開催を凍結。再開は6月末のドイツ大会か
電動フォーミュラレースの最高峰であるABBフォーミュラE選手権は3月13日、向こう2カ月間のレース開催を凍結すると発表した。新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の状況を考慮し、6月のドイツ大会でシーズン再開となる見込み。
今回の決定はWHO世界保健機関が新型コロナウイルスをパンデミック状態と表現したことを受けて、FIAとともに下されたもの。
フォーミュラEは開催国の市街地に特設コースを作り、レースを行うという特徴を持つことから、必然的に人口密集地でレースが行われることになる。ヨーロッパ圏でも急速に感染が拡大しているなか、フォーミュラEとしてレース開催を一時凍結することが最優先するべき事案と判断したという。
具体的なレース再開時期について、フォーミュラEはレースで使われる3色のフラッグで表現。レース一時終了の合図である“レッドフラッグ”の期間は3月と4月、障害物などによるレース一時中断を意味する“イエローフラッグ”期間を5月としている。
そしてレース再開の合図である“グリーンフラッグ”期間は、新型コロナウイルスを取り巻く環境が改善し、安定した場合6月と7月であるとした。
この表現に従うと、すでに開催延期が発表されている4月4日のイタリア・ローマE-Prixのほか、4月18日のフランス・パリE-Prixは開催見送りに。5月3日の韓国・ソウルE-Prixについても現状では開催見送りとなる。
6月6日開催予定だったインドネシア・ジャカルタE-Prixについては、すでに延期が発表されているため、13日時点でのスケジュールに従うと、レース再開は6月21日のドイツ・ベルリンE-Prixだ。
フォーミュラEはFIAや開催国の地元当局と連携して状況を精査しながら、代替案やスケジュールの再変更などを検討するとしている。
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