トロロッソ・ホンダが初来日。ファンからの質問でまさかのサプライズプレゼントが
ホンダがトロロッソとパートナーを組んで、レッドブル・トロロッソ・ホンダとして初めて日本のファンに向けて企画したイベント『Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYO』が、2018年の開幕戦オーストラリアGPを翌週に控えた3月17日、東京・港区の六本木ヒルズアリーナで開催された。
午後2時にスタートしたイベントは、まずワダポリスがMCを務め、BMXフリースタイルで活躍する高木聖雄、西昂世、中村輪夢、大西勘弥やMTBフリースタイルで活躍する永井秀夫によるパフォーマンスで軽快にスタート。その後、FOUND NATIONによるブレイクダンスが披露されると、会場に集まった約2500人の観客のボルテージもヒートアップしていき、午後3時からメインセレモニーが開始された。
まず登場したのはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー。MCを務めるサッシャからBMXなどのパフォーマンスについて尋ねられたガスリーは「スゴイね〜」と挨拶がわりに日本語を披露すると、ハートレーも「じつは僕はBMX大ファンなんだ。何度もフラントフリップに挑戦する彼らは本当のアスリートだ」とイベントの前半を盛り上げたアスリートやパフォーマーたちを称えていた。
その後、サッシャから今シーズンの抱負を尋ねられたガスリーは「中団グループの戦いはかなりタイトで激しいけど、テストは調子が良かったように、このクルマにはポテンシャルはある。それに僕たちには、ホンダとともにシーズンを通して開発していくので、クルマを成熟させていければ、いい戦いができると思っている」とコメント。
ハートレーも「テストの前にファエンツァのファクトリーに行ったときから、とてもポジティブな気持ちを持っていた。合同テストが始まって、最初にコースに出てったのは僕たちだったしね。テストでは信頼性の問題は起きなかったけど、これは最低限の目標。これからパフォーマンスをもっと上げていかなければならない。僕はもっと高い目標を設定をしている。簡単なことではないと思うけど、チャレンジしていくよ」と、初のフル参戦へ意気込みを語った。
その後、トークショーにはトロロッソのフランツ・トスト(チーム代表)と山本雅史モータースポーツ部長も加わり、話題はトロロッソ・ホンダという新しいパートナーシップについて移っていく。
するとトスト代表は「ここまで、HRDサクラのエンジニアがいい準備をしてくれた。(合同テストで走った)3826kmという距離はシーズン前のテストとしてはトロロッソ史上、最も長く、開幕へ向けて非常にポジティブに感じている」と、まずホンダのここまでの努力を称えた。
これを受けて、山本部長も「昨年は非常に苦しいシーズンだったし、本当に悔しい思いをしましたが、トロロッソと新たなスタートを切ることできて、来週の開幕を本当に楽しみにしています。今年こそ、ファンの期待にも応えられるようにトロロッソとともに前進していきたい」と、トロロッソ・ホンダとして臨む新シーズンへ向けて力強いコメントを発した。
トークショーの後に行われた質疑応答では、ちょっとしたサプライズもあった。一般のファンから「マシンに名前つけないのですか?」 と尋ねられ、ガスリーが「ガスモビル!」と答えると、ハートレーは「僕はまだつけていないから、みんなにつけてもらおうかな。そうだ、ツイートしてよ!」
すると、それを隣で聞いていたトスト代表が「じゃ、命名者は我々が鈴鹿へ招待します」とサプライズプレゼントしたのだ。ハートレーのマシン名は自身のツイッターで募集するとのことだ。
そして、トスト代表はイベントを次のような言葉で締めくくった。
「私たちはホンダと一緒に努力をしていくことを約束する。それは我々が成功するために必要なことであり、成功できると確信している。ホンダには才能を持ったエンジニアたちがたくさんいて、素晴らしい仕事をしてくれている。とにかく懸命にプッシュする。ガンバリマス」
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