トップ2チームと戦うためには「開発競争を制することが必要」とレッドブルF1代表
評論家たちがF1開幕戦オーストラリアGPの順位予測を試みる中で、レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、最終的に年間タイトルを手にするのは別のレースを制するチームだと考えている。
レッドブルはプレシーズンテストが行われたバルセロナで、RB14の開発作業に熱心に取り組んでいたが、テストではあまり目立たないままに終わった。
オーストラリアGPでは、レッドブルがメルセデス、フェラーリとともに先頭グループで存在感を発揮するだろうと誰もが見ている。だが、その中でどのチームがより良いパフォーマンスを見せるかを予測するのは難しい。
長期的に見ると、開発の質の高さと早さこそが、シーズンで勝利を掴むために不可欠な要件なのだとホーナーは言う。
「プレシーズンテストの結果から情勢を読み解くことは非常に難しい。それぞれのマシンが燃料搭載量、エンジンのエネルギーレベルなど異なる条件で走行していたのだから。ただ、若干のパターンを見つけることはできる」と語るホーナーは、さらに以下のように続けた。
「メルセデスはロングランが非常に強いように見える。一方で我々とフェラーリとの差は小さいようだ」
「最も重要なことは、これから9カ月間に行なわれる21戦を通して、どのチームが最も素早くマシン開発を進められるかだ」
「どのマシンもレースごとに状況が違ってくる。その都度いかに早くアップデートをし、適切なパーツを組み込むかがパフォーマンスで違いを出すための鍵となる」
「それが我々の課題だ。我々のチームには優秀なスタッフたちと2名の卓越したドライバーがいる。我々はマシン開発においてライバルチームたちを上回ることに挑んでいく」
「我々はエンジン馬力の面では強くないことを理解している。となれば、より良いシャシーを開発し、ドライバーたちの力量に頼ることが必要なのだ」
つまり、長期的には開発競争を制することを主要な目標に置いているホーナーだが、短期的に見ると、メルボルンで優位に立つのはやはりメルセデスだと考えている。
「メルセデスは間違いなく優勝候補の本命だ」とホーナー。
「彼らはプレシーズンテストでも強かったし、昨シーズンも年間を通してランキングを支配していた。レギュレーションもおおむね変わっていない。だが、それでも我々は彼らとの差を縮めてこられたのではないかと思う」
「我々が非常に高い競争力を発揮できるコースがいくつかある。我々としては、先を行くメルセデスとフェラーリに戦いを仕掛けていくつもりだ」
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