【侍ジャパン】大谷でも吉田でもない 球界OBから指摘される世界一奪回に必要な「キーマンの名前」
(C)Getty Images
日本中を熱狂させてきたWBCの戦いもいよいよ大詰め、20日(日本時間21日)に侍ジャパンはメキシコと準決勝を戦う。
チームは19日(日本時間20日)に決戦の地となるローンデポパークで初の全体練習を行い、日本とは違う高温多湿とされる気候下でのボールの感覚、球場の芝、マウンドの感触等を確かめた。大一番となるメキシコ戦では佐々木朗希(21)、山本由伸(24)のダブル投入が予想されるなど、正に総力戦で臨む形となりそうだ。
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一方、メキシコ先発はエンゼルスで大谷の同僚でもある左腕サンドバル(26)が濃厚。サンドバルは昨季6勝9敗、防御率2・91をマーク。150キロ超の速球とともにスライダー、チェンジアップ、シンカー、カーブを持ち球とし、緩急つけた投球が光る。チームメートでもある大谷からの「生きた情報」も侍ジャパンには有益となりそうだ。
一方で今後はメキシコとの準決勝、また決勝戦と勝ち進むとここまでとは異なり、各段にパワーを持つチームと向き合うことになる。そんな侍ジャパンの戦い方について球界内からも様々な意見が出ている。
19日朝に放送された「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系列)に出演した野球解説者の古田敦也氏は、今後の戦いに大事なキーマンとして、ここまで1番、2番を打つヌートバー(25)、近藤健介(29)に加えて、3人目の選手として、周東右京(27)の名を挙げた。
ヌートバー、近藤に関しては好調な上位打線の核として、引き続き出塁することが大事とした上で、周東に関しては「日本の切り札」と明言。ここまでの戦いでは足を使う場面が少なかったが、これからはロースコアの戦いが予想されることで「接戦になると思うので、周東君の盗塁はいけると思います」と、足のスペシャリストとしての活躍を期待してみせた。
栗山英樹監督もここからの戦いに関しては「ここまでくると力の差とかそういうことじゃない。魂のぶつかり合い、そういうことが野球の醍醐味ともいえる」と接戦を予想している。世界一奪回への大事なピースとなれるか。周東の「足」に注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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