プレミア注目の大一番での判定に議論も…審判協会会長「VARは正しかった」
サッカーキング2024年3月20日(水)12時16分
判定に注目が集まったドクとマック・アリスターが接触した場面 [写真]=Getty Images
プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)の会長であるハワード・ウェブ氏が、リヴァプールとマンチェスター・シティの一戦で注目された判定に言及した。19日、プレミアリーグ公式サイトが伝えている。
今月10日に行われたプレミアリーグ第28節でリヴァプールとマンチェスター・シティが対戦。勝ち点「1」差で迎えた注目の大一番は1-1のドローに終わったが、終了間際にペナルティエリア内でジェレミー・ドクの高く上げた足がアレクシス・マック・アリスターに接触したものの、笛は吹かれずにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入もなく、そのまま試合続行となったことで、ユルゲン・クロップ監督が試合後に不満を強調するなど、この判定には注目が集まっていた。
今季から始まったVARの確認作業中の審判間の会話を聞きながら分析する『Match Officials: Mic’d Up』に出演したPGMOLのウェブ会長は、元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏とともに第26〜29節の試合で注目を集めた判定について振り返った。
オーウェン氏から「もう一度見て、五分五分だと思ったけど、PKだと思いましたか?」と聞かれたウェブ会長は「多くの分かれた意見があると思う。ただ、これは主審がフィールド上でPKと判断すれば、VARはチェック完了と言うべきものだったと思う。それと同様に、笛を吹かなければ、それもチェック完了となるものだ」と難しい判定だったことを認めながら、次のように語った。
「マイケル・オリバー(主審)がボールは二人の間にあると言っているのが聞こえる。ヘディングするには低すぎる位置にあり、ドクはプレーするために足を上げ、実際にボールに接触している。それと同時にマック・アリスターに接触したこともわかっている。マック・アリスターは彼のところにやってきたが、ボールをプレーしている訳ではない。だから、意見が分かれる理由は理解できる」
「これはどちらになっても『チェック完了』になるものだと思う。はっきりしない状況で再判定することは望ましくなく、それがこの状況でのVARの使い方だと私たちは考えている。VARはそれに関わらないことを、私たちは期待しているとも思う」
さらに、ウェブ会長は「確実なものが欲しいだけなんだ」と現在のVARの運用方針を説明しながら、この場面については正しい判定が下されたとの見解を強調した。
「自分が正しい判定を下したということを明確に、確実に知りたいと思っている。でも、その決定を下すのに十分な情報が現時点で常にあるとは限らない。そして、ペナルティエリアといった大事な瞬間にはそれが必要だということもわかっているはずだ。もちろん、正しい決断を下したいし、フィールド上で最善のポジションに位置して、最後まで集中力を維持できるように全力を尽くしている」
「しかし、すべての情報を十分に持っていないこともあり、こういった重要な瞬間には確実なものが必要になる場合がある。明らかにマイケル(・オリバー)はそれを持っていなかった。そして、VARでそれを調べるが、明確で明白な状況はわからず、かなり主観的なものを目にするが、それは遠ざけなければならないものだ。ゲーム内の人々から得たフィードバックもかなり主観的なもので、意見は分かれている。その点に基づいてVARは関与しないというある種正しい道を辿ったんだ」
【ハイライト動画】リヴァプールvsマンチェスター・シティ
今月10日に行われたプレミアリーグ第28節でリヴァプールとマンチェスター・シティが対戦。勝ち点「1」差で迎えた注目の大一番は1-1のドローに終わったが、終了間際にペナルティエリア内でジェレミー・ドクの高く上げた足がアレクシス・マック・アリスターに接触したものの、笛は吹かれずにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入もなく、そのまま試合続行となったことで、ユルゲン・クロップ監督が試合後に不満を強調するなど、この判定には注目が集まっていた。
今季から始まったVARの確認作業中の審判間の会話を聞きながら分析する『Match Officials: Mic’d Up』に出演したPGMOLのウェブ会長は、元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏とともに第26〜29節の試合で注目を集めた判定について振り返った。
オーウェン氏から「もう一度見て、五分五分だと思ったけど、PKだと思いましたか?」と聞かれたウェブ会長は「多くの分かれた意見があると思う。ただ、これは主審がフィールド上でPKと判断すれば、VARはチェック完了と言うべきものだったと思う。それと同様に、笛を吹かなければ、それもチェック完了となるものだ」と難しい判定だったことを認めながら、次のように語った。
「マイケル・オリバー(主審)がボールは二人の間にあると言っているのが聞こえる。ヘディングするには低すぎる位置にあり、ドクはプレーするために足を上げ、実際にボールに接触している。それと同時にマック・アリスターに接触したこともわかっている。マック・アリスターは彼のところにやってきたが、ボールをプレーしている訳ではない。だから、意見が分かれる理由は理解できる」
「これはどちらになっても『チェック完了』になるものだと思う。はっきりしない状況で再判定することは望ましくなく、それがこの状況でのVARの使い方だと私たちは考えている。VARはそれに関わらないことを、私たちは期待しているとも思う」
さらに、ウェブ会長は「確実なものが欲しいだけなんだ」と現在のVARの運用方針を説明しながら、この場面については正しい判定が下されたとの見解を強調した。
「自分が正しい判定を下したということを明確に、確実に知りたいと思っている。でも、その決定を下すのに十分な情報が現時点で常にあるとは限らない。そして、ペナルティエリアといった大事な瞬間にはそれが必要だということもわかっているはずだ。もちろん、正しい決断を下したいし、フィールド上で最善のポジションに位置して、最後まで集中力を維持できるように全力を尽くしている」
「しかし、すべての情報を十分に持っていないこともあり、こういった重要な瞬間には確実なものが必要になる場合がある。明らかにマイケル(・オリバー)はそれを持っていなかった。そして、VARでそれを調べるが、明確で明白な状況はわからず、かなり主観的なものを目にするが、それは遠ざけなければならないものだ。ゲーム内の人々から得たフィードバックもかなり主観的なもので、意見は分かれている。その点に基づいてVARは関与しないというある種正しい道を辿ったんだ」
【ハイライト動画】リヴァプールvsマンチェスター・シティ
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