野村謙二郎氏 ロースコアの試合が多い今季、カープの現状を見ると序盤から送りバントも必要か

2024年5月12日(日)5時45分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 広島0ー4中日(2024年5月11日 マツダ)

 【野村謙二郎 視点】カープに限らず、どのチームにも言えることだが、今季はロースコアの試合が少なくない。DeNA—阪神戦(11—9)ようなケースはまれだ。先取点の重要性が増しているわけで、ならば早い段階での送りバントもありなのかなと思う。

 2回無死一、二塁の好機で、坂倉が右飛に倒れた場面を考えてみる。打っていきたい左打者でも、現状の打率は1割台。ましてや相手投手は難敵の柳だ。先発の九里を援護するべく先に点を取りにいくなら、走者を手堅く得点圏に進める作戦があっていいと感じた。

 ここ数年、どのチームも序盤から送りバントをしない傾向が強くなった。上位と中軸が決まり、ある程度は固定されて5点、6点取れるような打線なら、それもいいだろう。ボールが飛ばないとも言われる中で、カープの現状はそうではない。

 個人的に、手堅く送る作戦は好きではなかった。ベンチの采配にクレームをつけるつもりもない。ただ今のチーム状況を見ると、後半に活用するバントを序盤から取り入れ、まず先取点を奪ってから次の一手を考える…という柔軟な発想も、必要なのかなと思う。 (スポニチ本紙評論家)

スポーツニッポン

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