2位フェルスタッペン「規則に従って首位を返した後、再度戦う力が残っていなかった」レッドブル・ホンダ【F1第1戦決勝】
2021年F1バーレーンGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位表彰台を獲得した。
フェルスタッペンはポールポジションからミディアムタイヤでスタート、2番手を走行するルイス・ハミルトン(メルセデス)をリードして走行する。しかし17周目にミディアムタイヤに交換した後、先にタイヤ交換を行ったハミルトンの後ろに下がることになり、レース中盤は2番手を走行。ハミルトンが2回目のピットストップを行ったため、首位に戻ったフェルスタッペンは、最後のタイヤ交換を大幅に遅らせて、フレッシュなタイヤで終盤にハミルトンに挑む戦略を採る。
フェルスタッペンは39周目にハードタイヤに交換、ハミルトンとのギャップをあっという間に縮め、残り4周の時点でターン4でオーバーテイク、トップに立った。しかしこの際にコース外を使用していたため、チームの指示でポジションを戻し、再度チャンスをうかがうが、一歩およばず、0.745秒差での2位となった。
さらに、フェルスタッペンは、41周目に記録したファステストラップを、残り2周のところでタイヤ交換を行ったバルテリ・ボッタス(メルセデス)に更新されている。
■レッドブル・レーシング・ホンダ
マックス・フェルスタッペン 決勝=2位
今日、大きな進歩が見られたことは間違いない。でも当然のことながら、優勝を手にすることができなかったのは残念だ。レース中、いくつかの問題を抱え、それに対応しながら走らなければならなかった。これについては詳しく調べる必要がある。一方で、今日を含む週末全体から、ポジティブな要素を見つけることができた。
メルセデスはアンダーカットをしたが、僕らは自分たちの戦略を変えなかった。その戦略自体はうまくいっていた。ただ、問題は、今のF1マシンではオーバーテイクすることが極めて難しいことだった。トラックポジションをいったん得ると、圧倒的に有利なんだ。
ルイスに近づいて、オーバーテイクを仕掛けた。ターン4でコース外に出たために、ポジションを戻した。そのころにはタイヤはあまりいい状態ではなくなっていて、プレッシャーをかけるのが難しかった。
ポジティブな点に目を向けていこう。今の僕らは、メルセデスに勝負を挑んでいる。それはすごいことだよ。いい形でシーズンをスタートし、チームのために大量のポイントを稼ぐことができた。
でもいつだって改善可能な点はあるものだから、それについて分析していく。今週末、ホンダが200回目の表彰台を達成したのは素晴らしいことだ。これから次のレースに完全に集中していく。
(自身の公式サイトに対して、ハミルトンにポジションを返したことについて語り)僕としては、2位でフィニッシュするよりも、トップでフィニッシュしてから(タイム)ペナルティを受ける方がよかった。僕はそう思うが、皆に同意してもらおうとは思わない。
結局のところシーズン1戦目にすぎない。2位でこれほどがっかりするというのはいい兆候だよ。去年ならこの結果に大満足だっただろうからね。
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