IMSA:ロングビーチの性能調整が発表。アキュラは20kg減、ニッサンDPiも過給圧アップ
ウェザーテック・スポーツカー選手権(WSCC)を運営するIMSAは4月12〜13日、アメリカ・カリフォルニア州のロングビーチ市街地コースで行われる、2019年シーズン第3戦のバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)を明らかにしている。
小林可夢偉とフェルナンド・アロンソを“助っ人”に迎えたコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rが逆転優勝を飾った開幕戦デイトナ24時間、WEC世界耐久選手権との併催イベントして行われた第2戦セブリング12時間を終えたWSCCは4週間のインターバルを経て、まもなく第3戦を迎える。
インディカー・シリーズとの併催イベントとなる第3戦ロングビーチは、過去2戦のロングディスタンスレースとは異なり、わずか1時間40分で争われるスプリント戦だ。このようなラウンドでは、通常のシリーズ戦よりもマシンの純粋な速さが勝敗を分けることになる。
そのスピードを左右するBoPを見てみると、第1、2戦の予選で速さをみせたアキュラARX-05の最低重量が920kg、前戦比マイナス20kgとなった他、ターボエンジンの最大過給圧も4800〜7550rpmにかけて僅かながら緩和された。
同様にコア・オートスポーツが走らせるニッサンDPiも、6000rpm以上の回転域でターボの最大過給圧の上限が引き上げられている。
一方、マツダチーム・ヨーストのマツダRT24-Pでは過給圧が下げられ、ピークパワーの減少が予想される。しかし、同マシンは車重マイナス5kgの調整を受け、最低重量は4車中最低の910kgとなった。
第1戦、第2戦と連勝中のキャデラックDPi-V.Rは前戦比プラス10kgの重量増となり、マツダDPiより50kg重い960kgで第3戦を迎える。
全4クラス中2クラスでの混走となる今戦、DPiとともにレースを戦うGTル・マン(GTLM)クラスでは、ポルシェとフォードに調整が加わった。
このなかでフォードGTは、2000〜7700rpmというエンジン回転数のほぼ全域に渡ってターボブーストが下げられた一方、第2戦セブリングを制したポルシェ911 RSRは最低重量が前戦比マイナス10kgとなっている。この他、両クラスで燃料タンク容量の調整も行われている。
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