春の珍事とは言わせない!中日2891日ぶり単独首位の立役者 中田翔の「もう一つの野望」とは
4番の中田の存在がチームに勢いをつけている(C)産経新聞社
中日は4月9日に行われたDeNAとの首位攻防戦(横浜スタジアム)に3−1と勝利。2試合ぶりに先発復帰した主砲・中田翔はこの日のチーム全得点となる3打点を叩き出す活躍で2年ぶりの4連勝、チームはこれで2016年5月10日以来、2891日ぶりの単独首位に立った。
【動画】これぞ4番の仕事!中日8年ぶり首位奪還に貢献した中田翔の2点適時打シーン
「4番・一塁」で先発出場した中田は初回一死一、二塁で相手先発のジャクソンの152キロ直球を右方向へ持っていき、先制点を奪うと、同点に追いつかれた直後の3回一死二、三塁の場面。カウント2−2から今度はジャクソンの落ちるチェンジアップにうまくあわせ、またも右前へ運ぶ。これが勝ち越しの2点適時打となり、この日の全得点をたたきだした。
投げては先発の小笠原慎之介が7回1失点と好投、8回は勝野昌慶、9回はライデル・マルティネスが無失点リレーを続け、守り切った。守護神のマルティネスはリーグ単独トップに立つ4セーブ目をマークした。
主砲が打ち、鉄壁の投手陣が失点を許さない。完全に強いチームの勝ち方になってきた。2年連続最下位から上昇気流をつかんだのは間違いなく、主砲・中田の存在が大きいだろう。
昨オフに巨人との複数年契約を破棄し、新天地を求めた。巨人ではチーム運用の面で代打起用となることが濃厚となっており、レギュラーとしての働き場所を求めた。
元々日本ハム時代には打点王3度と勝負強さで知られるスラッガー。体力面では心配されたが、今回のように体調を考慮してときに休ませながら起用することで安定したパフォーマンスが期待できそうだ。
チームはこれまで貧打に悩まされてきたとあって、チームを勢いづける勝負強い打撃が期待を集める。さらに、そんな中田には打撃面以外でもひそかに狙っているタイトルがあるとされる。右の大砲として打撃面の貢献もさることながら、以前から守備には相当のこだわりを持っており、「守りからリズムを作る」と守備の重要性を語ったこともあった。
巨人時代の2022年には一塁手部門で史上初の両リーグゴールデン・グラブ賞にも輝いており、昨年セ・リーグの一塁手部門は阪神の大山悠輔が受賞、今季のライバル候補としては守備力の高さで知られる巨人・岡本和真などもいる中で、セ・リーグで2度目の戴冠となるかもひそかに注目を集めている。
立浪和義監督にとっても就任以降、目指してきた「守り勝つ野球」を体現、これで貯金3とした。まだ開幕10試合目とはいえ、単独首位と応援を続けてきたドラゴンズファンにとっては何より嬉しい春を迎えている。
あとはこれが継続できるか。元々の強みである投手陣も冴え、打線がさらに活発化すれば、いよいよ混セの主役となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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