大谷翔平の敬遠→打率.750&OPS2.550! ベッツが見せる“怒りの打棒”「分かってる。俺もショウヘイに投げたくない」

2025年5月15日(木)17時1分 ココカラネクスト

適時打を放った直後に二塁上で吠えたベッツ。(C)Getty Images

 値千金の一打でスターが吠えた。現地時間5月14日に本拠地で行われたアスレティックス戦で、ドジャースのムーキー・ベッツは8回にダメ押しとなる2点適時二塁打を放った。

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 緊迫した攻防の中で、殊勲の一打は飛び出した。もっとも、一死一、二塁の状況で打席に入ったベッツには並々ならぬ想いがあった。

 なにせ、無死一塁の場面でミゲル・ロハスが犠打で走者を送った直後、続く大谷翔平が申告敬遠で歩かされていたからだ。つまり敵首脳陣は「大谷よりもベッツの方が勝負しやすい」もしくは「抑えられる」と判断したわけである。

 これに2018年のアメリカン・リーグMVPは燃えた。この日は4打数無安打だったが、相手右腕テイラー・ファーガソンがカウント2-1から投じた真ん中低めの93.1マイル(約149.8キロ)の4シームを強振。鋭いスイングで弾き出された打球は、あっという間に右中間を破った。

 思うところがあったのだろう。二塁上に立ったベッツは一塁側のアスレティックスベンチに向かって「見たか」と言わんばかりに絶叫。さらに自軍ベンチにも力強く恒例のセレブレーションを見せた。

 もっとも、本人はアスレティックス側の策に一定の理解を示している。試合後、地元スポーツ専門局『Sports Net LA』のインタビューに応じたベッツは「分かってる。俺だって、あの場面ではショウヘイには投げたくない。それは間違いなく理解できるよ」と強調した。

 それでも目の前で自分との勝負を選ばれた。その事実にベッツは「試合中のことだし、ただ戦うだけだった。でも、感情を表に出した」と発奮した。

「相手の考えは分かってる。ショウヘイに投げることを選択すれば、多くの試合に負けることになると思う。さっきも言ったけど、俺は理解しているよ。ただ、あの状況では、俺が何かを起こす必要があったし、勝利を確定させなきゃいけなかった」

 そんなベッツに関しては驚くべき数字も出ている。大谷が敬遠された直後の打席における彼の打率は驚異の.750。4打席というスモールサンプルながら出塁率.800、長打率1.750、OPS2.550のハイアベレージを叩き出しているのだ。

 球界屈指の強打者を避けてもなお、驚異的な勝負強さを誇る打者が待っている。これこそが、タレント豊富なドジャース打線の真髄なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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