アプト・フォーミュラEがローラ・ヤマハのパワートレイン搭載を発表。シェイクダウンは6月予定
4月11日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦しているABTクプラフォーミュラEチーム(アプト)は、2024/2025年シーズン11より、ローラ・カーズとヤマハ発動機株式会社が新たに共同開発を行っているパワートレインを搭載することが決まったと発表した。
現在はマヒンドラのパワートレインを搭載してシーズンを戦っているアプトだが、その契約は今季シーズン10で終了し、シーズン11からは新たなパートナーとともに再始動することとなった。
3月28日にヤマハは、名門レーシングカーマニュラクチャラーのローラ・カーズとテクニカルパートナーシップ契約を締結したことを明らかにし、パワートレイン・マニュファクチャラーとしての活動を開始することを発表し注目を集めたことは記憶に新しい。
そして今回、その新興パワートレインマニュファクチャラーのパートナーがアプトに決定された。シリーズ開始当初より参戦を行ってきたアプトは、アウディのファクトリーチームとしてエントリーを続け、2016/2017年シーズン3にはルーカス・ディ・グラッシとともにドライバーズ選手権とチーム選手権のタイトルを獲得している。
2021/2022年シーズン8にはアウディの参戦休止に伴って活動が停止したが、翌シーズン9にはアプト・クプラ・フォーミュラEチームとして復活し、マヒンドラのパワートレインを搭載して2年目を迎えている。
アウディと提携していたころには毎シーズン表彰台に上る活躍を見せていたが、再始動後は成績に伸び悩んでいるアプト。再起を賭け、ローラ・ヤマハのパワートレインの搭載を決めた。
ABTのCEO兼チーム代表のトーマス・ビアマイヤーは、「フォーミュラEにおける将来をともにするパートナーを見つけることができて喜ばしい限りだ」とコメントしている。
「もちろん、新しいメーカーが世界選手権に参入してその地位を確立することは大きな挑戦となるだろう」
「しかし、過去数カ月にわたる議論と交渉のなかで、ローラとヤマハがこのプロジェクトを成功させるためにどれほどの熱意を持っているのかをはっきりと感じている」
ローラ・ヤマハのパワートレインは現在着々と準備が進んでおり、ソフトウェアは開発中、ハードウェアはダイナモでのテストが実施されているという。そして最初のシェイクダウンは、2024年6月に予定されているとのことだ。
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