開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:TEAM KUNIMITSU
新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第25回目は、GT500クラスに参戦するTEAM KUNIMITSUだ。
■TEAM KUNIMITSU
マシン:RAYBRIG NSX-GT
ドライバー:山本尚貴/牧野任祐
カーナンバー:100
監督:小島一浩
総監督:高橋国光
タイヤ:ブリヂストン
ジェンソン・バトンが2019年限りでスーパーGTでの活動を終え、新たにエース山本尚貴のパートナーとして、牧野任祐を迎えることになったTEAM KUNIMITSU。スーパーGTでも屈指の歴史と人気を誇るトップチームだが、チームとしての活動開始は1992年にさかのぼる。
当時、大人気を誇ったJTC全日本ツーリングカー選手権では、グループA仕様のR32ニッサン・スカイラインGT-Rがその人気を支えていたが、1992年のタイサンSTP GT-RがTEAM KUNIMITSUとしての最初の一台。チームの名にもなっている高橋国光現総監督と、土屋圭市という“師弟コンビ”が組んだGT-Rは特に人気の一台となった。この頃はTEAM KUNIMITSUとしての参戦だが、運営はニスモが担当していた。またN1耐久(現スーパー耐久)にも参戦する。
グループAが終わり、1994年からはJTCC全日本ツーリングカー選手権にホンダ・シビック・フェリオ(土屋圭市)で参戦したほか、ル・マン24時間にも挑戦を開始する。1994年にはケンウッドカラーで挑むと、95年には高橋国光/土屋圭市/飯田章のトリオでGT2クラス優勝。翌96年にはクラス3位表彰台を獲得した。現在も『RAYBRIG』ブランドでチームを支えるスタンレー電気とは、この頃からの関係だ。このル・マンで使われたGT2仕様のNSXは、鈴鹿1000kmや十勝24時間でも大活躍をみせている。
一方スーパーGTの前身であるJGTC全日本GT選手権には、シリーズ初年度の1994年第3戦富士から参戦を開始した。マシンはポルシェ911 RSR。ブラックとレッドのアドバンカラーに彩られたマシンは、第4戦SUGOでGT-R、スープラと競り合い見事優勝。TEAM KUNIMITSUのGT初勝利はこのレースだった。
翌95年、ポルシェはBPカラーに彩られ参戦。96年にはル・マンで活躍したNSXを持ち込むが、この年はマクラーレンF1 GTRが猛威を振るい、GT-R、スープラも戦闘力を増していた。TEAM KUNIMITSUがトップグループへと返り咲くのは、翌1997年にGT500の様相を一変させた、ホンダNSX-GTの登場を待たなければならなかった。
97年からは高橋国光/飯田章のコンビで参戦し、99年限りで高橋国光は引退し監督に就任。その後チームは服部尚貴や伊藤大輔、加藤寛規、光貞秀俊、中野信治、セバスチャン・フィリップ、ジェレミー・デュフォア、細川慎弥、ドミニク・シュワガー、井出有治など、蒼々たるメンバーがステアリングを握ってきた。
2010年、ホンダHSV-010の投入とともに、チームには伊沢拓也と山本尚貴というふたりが加入し、“名コンビ”がここで結成される。2013年には山本が童夢へ移籍、2014年には伊沢が渡欧したが、2015年にはふたたびコンビ復活。2017年まで続いた。
2018年、チームには新たにF1ワールドチャンピオン経験者のジェンソン・バトンが加入し、山本とコンビを組んだが、この年ついにTEAM KUNIMITSUは悲願のチャンピオン獲得を果たす。チームの長い歴史のなかで、95年ル・マン以来の栄冠となった。
さて、そんなTEAM KUNIMITSUのカーナンバーといえば『100』がおなじみだ。チャンピオンナンバーの『1』をつけた2019年以外はすべてエースカーは『100』をつけており、鈴鹿1000kmや十勝でも100をつけていた(ル・マン24時間は47、84、75)。
これはご存知の方も多いと思うが、高橋国光総監督が1961年に、二輪ロードレース世界選手権の西ドイツGPで日本人として初優勝を飾ったときのナンバー『100』にちなむ。またもうひとつの意味として、「チーム全員が100%で挑めるように」という高橋国光総監督の願いが込められている。
ちなみに長いTEAM KUNIMITSUのJGTC/スーパーGTの歴史のなかで唯一『99』をつけたマシンが登場したのが1995年の第4戦〜第6戦。当時コンピューターゲームを手がけていたカネコが発売したスーパーファミコン用ゲーム『全日本GT選手権』のプロモーションのために、前年ノバが走らせていたポルシェ911 RSRを2台目として投入し、道上龍がドライブし第6戦MINEでポイントを獲得した(道上にとってはJGTCデビューのマシンとなる)。
冒頭でも触れたとおり、今季は牧野が加わりどんな戦いをみせるのか楽しみなRAYBRIG NSX-GT。また同時に、実戦仕様のRAYBRIG NSX-GT『PHASE02』カラーも早くサーキットで見たいところだ。
「MIT」をもっと詳しく
「MIT」のニュース
-
6月5日開催「GAME FUTURE SUMMIT2024」にSkyfallが登壇決定!「ゲーム収益を最大化する、課金と広告のハイブリッドマネタイズ戦略」を伝授。5月27日12時46分
-
ゲーム業界特化の大型リアルカンファレンス『GAME FUTURE SUMMIT 2024』に『Mr.GAMEHIT』が協賛&登壇決定。5月27日10時16分
-
株式会社紅乙女酒造が造る<紅乙女酒造の蔵に眠る限定酒>「紅乙女 LIMITED EDITION」シリーズ第二弾、「紅乙女 LIMITED EDITION 樽熟成梅酒」新発売!5月27日9時0分
-
内山高志監修のBHB(ケトン体)配合サプリがパワーアップ。2種のEAAで最強を目指せ!5/26(日)より発売5月26日15時16分
-
ピオレ姫路にて「MLB PLAYERS LIMITED SHOP」POPUP開催!!ドジャース大谷翔平選手グッズを多数販売!!5月25日13時46分
-
【香川ファイブアローズ】2024-25シーズン 選手契約締結(新規)のお知らせ5月23日16時46分
-
【2日間限定】秋田駅ビルトピコにてMLB PLAYERS LIMITED SHOP開催!!ドジャース大谷翔平選手グッズを多数販売!!5月23日14時46分
-
クルーズ予約サイト「ベストワンクルーズ」、2024年12月出発「MITSUI OCEAN FUJI」のデビュークルーズのスケジュールが発表されましたので、本日より事前相談、予約希望受付を開始いたします5月23日13時30分
-
GOLDEN CONCEPT(ゴールデンコンセプト)から、ライオンとタイガーをモチーフにした高級iPhoneケース「RSC15 LIMITED TIGER & LION EDITION」が新発売。5月23日11時16分
-
グローバル・ブレインがシリーズA未満のスタートアップを支援するためのアクセラレータープログラム『XLIMIT』3rd Batchの開催を決定5月22日14時46分
スポーツニュースランキング
-
1清水ルーカス・ブラガが今夏移籍?サントスから3億円超で完全獲得の可能性も FOOTBALL TRIBE
-
2大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
3異例降格から1カ月...年俸30億円の元MVPがメジャー復帰 アストロズ37歳がマリナーズ戦先発出場へ スポーツニッポン
-
4「渡辺西武」厳しい船出 貧打解消せず零敗 守備でも乱れ...昇格即スタメンのコルデロがミス 今井2敗目 スポーツニッポン
-
5張本勲氏「感無量」の始球式 杖をつきながらも左手で力投 「王貞治DAY」で「はってでも...」 スポーツニッポン