渋野日向子が逆襲の“69”で予選通過 終盤での粘りに「ドタバタするなよって(笑)」
渋野日向子は「69」をマーク。2週連続の予選通過を果たした(撮影:GettyImages)
<JMイーグル・LA選手権 2日目◇26日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6258ヤード・パー71>
今季初の予選突破を果たした先週の海外メジャー「シェブロン選手権」に続き、ロサンゼルスでも粘りのプレーを見せた。3オーバー・99位タイから出た渋野日向子が3バーディ・1ボギーの「69」でプレー。トータル1オーバー・45位まで浮上し、週末行きの切符を手にした。
カットラインから2打のビハインドを背負ってコースへ飛び出した。インコースを回った前半は15番パー5で残り80ヤードからベタピンにつけて「ラッキー!(笑)」の“お先”にバーディ。「シビアなパーパットを入れる場面が多かったし、チャンスもちょっとしかなくて。パー5で1個獲れたのは大きかった」と決勝進出に望みをつないで後半へと向かった。
5番ではユーティリティで手前3メートルにつけてバーディを奪い、初めて予選通過圏内に入る。6番ではパーオン逃しのボギーでまたも後退したが、残り3ホールから粘って、そして伸ばした。
7番パー3ではガードバンカーにつかまり、落としどころは下り傾斜になっている難しいシチュエーション。そこから30センチにつけてパーをセーブした。8番ではフォローの風に乗せてドライバーで飛距離を稼ぐと、114ヤードからピッチングウェッジでの2打目をピンに絡めて2メートルにつけてバーディ。最終9番ではまたもガードバンカーにつかまったが、1メートルにきっちり寄せて切り抜けた。
「疲れた。ドタバタするなよって(笑)。もうちょっと冷静にパーを取れればいいんですけど」と終盤の場面を一息ついて振り返ったが、2日間でコースを去ることを回避。「集中して最後までできました」と緊張感がより増したなかでも好プレーを見せた。
「69」という好スコアとは裏腹に、この日パーオンしたのは18ホール中9ホールのみだった。ただ、バンカーからは3度のセーブを決め、難敵のポアナ芝に対してもパット数25回で制圧。小技でスコアロスを抑えた。「あまり悪いイメージがないので、(バンカーからは)しっかり振れたと思う。ショットもそれくらい振れたらいいな」と自虐的に笑ったが、これは週末にクリアしたい課題のひとつでもある。
先週のシェブロン選手権も4オーバー・101位タイから「69」をマークして今季初の予選通過を果たした。「この2日間で上位にいれたらすごく自分にとってもプラスになるのに、スタートダッシュでつまずく。難しい2日目を迎えることが最近多いんですけど、残り2日をできるのが自分にとって大きい」。上位を目指す週末が待っている。
リシャッフルまで今大会を入れれば残り3試合。「残り2日、まだわからないので上だけ目指してポイントを取れるように頑張ります。アンダーを出して上に行きたい」。もちろん、予選通過で満足しているわけではない。ビッグポイント獲得に向けて、さらに大きな一歩を踏み出す。
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