初めての渡米で“洗礼”も? 尾関彩美悠が海外メジャー会場で感じたこと

2024年5月29日(水)12時34分 ALBA Net

尾関彩美悠が初めてのアメリカで浴びた洗礼とは?(撮影:ALBA)

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<全米女子オープン 事前情報◇28日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

初めてのことには、なにかとトラブルがつきもの。これが初の米国&海外メジャー出場となる尾関彩美悠も、ドタバタの渡米になったようだ。


先週の国内女子ツアー「リゾートトラスト レディス」で14位になり、すぐに渡米という強行日程。前日に現地入りすると、すぐさま28日には同い年の櫻井心那とともに18ホールの練習ラウンドを敢行した。「最後のほうは疲れました。コースも難しいから、見ないといけないところがいっぱいあって」。いつものおっとりとした口調で、疲労感をにじませる。

ホテルに到着したのは月曜日の夜11時過ぎ。当初の予定より到着が遅れてしまったが、その原因は日米の違いからくる、飛行機の乗り遅れにあった。乗り継ぎしたシカゴでは、入国のドタバタもあり離陸15分ほど前にゲートに到着。だがその時には、すでに扉が閉まっていた。日本ならばまだ搭乗できるタイミングだが、米国では30分ほど前には乗りこめなくなってしまう。「あるあるなんですね。知らなくて、勉強になりました」。なんとか尾関の分は次の便を押さえることができたため、2時間遅れでフィラデルフィアの空港に向けて出発することができた。

それもあって「寝不足」の練習初日になってしまった。ただ時差ボケはあまり感じておらず、体はしっかりと動かすことができる。そしてこの日の練習ラウンドでは、「あと10ヤード飛距離があれば」ということを痛感したという。418ヤードの9番、437ヤードの18番と長くてアゲンストの風が吹いたパー4。ドライバー→3番ウッドで打ったボールがパーオンせず、飛距離不足を強く感じることになった。

今季国内ツアーでのドライビングディスタンスは237.87ヤードで41位。そこを1ラウンド当たりの平均パットで2位になっているグリーン上や、リカバリー率5位のアプローチといった小技で補い、スコアを作るのがプレースタイルだ。ただ、そのグリーン上も細かい傾斜が多く、今週は手を焼きそうだ。「(練習ラウンドで)ゴルフはしないでずっと見て回りたいくらいでした(笑)。パターもあまり転がさず、傾斜ばかり(ヤーデージメモに)書いてました」。残り一日でさらにコースへの理解度に磨きをかけるつもりだ。

それでも初めて訪れる米国の雰囲気は、「周りの人たちがフレンドリーにたくさん話しかけてくれる。自由な感じですね」と楽しい気分にさせてくれる。会場でリディア・コ(ニュージーランド)が目の前を通過した時には、「テレビで見てきた人。『あ、本物だ』って思いました」とテンションも上がったようだ。「(将来的に)海外でプレーしたい思いもあるし、しっかりトレーニングをして10ヤード伸ばせば日本でも楽になると思います。アプローチ、パターも磨かないと」。感じるもの、そして得るものが多い1週間を過ごせそうだ。

今季は「パナソニックオープン」2位など、ツアー2勝目に向けていい戦いを続けている。「(海外メジャーは)すごい選手たちが集まっている印象。他の選手は飛距離もすごく出る。ショートゲームで戦うしかないと感じました」。コース内では自分のプレースタイルを貫き、乗り遅れることなくゲームを進めていきたい。(文・間宮輝憲)


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