【清水vs柏プレビュー】清水は7戦ぶりの複数得点で復調…柏はけが人が続々復帰しハイプレスも機能
サッカーキング2018年4月27日(金)18時34分
若い選手が多い今の清水にとって、リーグ前節の名古屋戦の勝利は何よりの良薬だろう [写真]=J.LEAGUE
■清水エスパルス 前節・名古屋戦で若手攻撃陣が躍動
【プラス材料】
25日の名古屋戦でリーグ戦7試合ぶりの勝利を得られたのは非常に大きい。3連敗中も「内容は悪くなかった」(ヤン・ヨンソン監督)というチーム状態で、一つきっかけをつかめば……という思いはチーム内に強かったが、7試合ぶりの複数得点で勝てたことは“きっかけ”になりうるだろう。
得点者も、FW北川航也(21歳/8試合ぶり2点目)、MF石毛秀樹(23歳/清水復帰後初ゴール)、FW金子翔太(22歳/今季5点目=自己最多)と若い選手たちなので、自ずとチーム全体も活気づくはずだ。また、テンポ良くパスをつなぎながら崩していくという面も、ここ数試合で確実に向上しており、一つ結果が出たことでプレーの落ち着きが増してくれば、チャンスの数も増えることが期待できる。あとは、エースのFWクリスランに一発が出れば、さらに勢いに乗れるだろう。
【マイナス材料】
前節・名古屋戦では3得点したが、どれも速攻絡みのゴールだった。クロスの質や精度はまだ物足りないので、柏に守備組織を整えられたときに、遅攻でどうこじ開けて点を取るかという部分に関しては未知数な面が残る。
また、MF陣の疲労も気になるところだ。ボランチのMF竹内涼とMF河井陽介はリーグ戦でフルタイム出場。右サイドハーフの金子も全て先発でフルタイムに10分欠けるだけ。左サイドハーフの石毛もけが上がりから6戦連続の先発で、4人とも毎試合献身的なハードワークを続けている。今節は中2日になるので、疲労の影響が出てくる可能性があり、それを考慮してスタメンを変えた場合には連携面でマイナス面が出るかもしれない。
守備に関しては、名古屋戦で久しぶりにセットプレーから失点。それが増えてくると、チームの流れに悪影響を及ぼすだろう。
文:totoONE編集部
■柏レイソル 前節・浦和戦の勝利は昨年の8連勝時を彷彿
【プラス材料】
浦和戦では3試合ぶりの勝利で連敗を止めた。MF中川寛斗とMF江坂任の仕掛けるハイプレスにチーム全体が連動し、浦和のポゼッションとサイドチェンジを封殺。90分間体力が落ちることなく圧力をかけ続け、セカンドボールを支配して優位に試合を運びながら、ハイプレスによって高い位置でボールを奪えばショートカウンターを仕掛けていく一連の戦い方は、昨年の8連勝時を彷彿とさせる内容だった。
これまで離脱していたけが人も戻り、復帰戦となったDF鎌田次郎は最終ラインで守備陣を統率。全治8カ月の大けがから復帰したばかりのMF手塚康平も、先週のACL・天津権健戦に続いてリーグ戦でも出場を果たした。GK中村航輔の好セーブもあって、第2節・横浜FM戦以来の完封勝利を飾り、ようやくトンネルから抜け出した感がある。
【マイナス材料】
中2日の日程は相手の清水も同じだが、柏は前々節の長崎戦から前節の浦和戦も中2日で戦っているため、2戦連続で中2日の試合を強いられることになる。しかも浦和戦ではアグレッシブに戦い、90分間ハイプレスをかけ続けたことも相まってフィジカルコンディションに不安は残る。
浦和戦では良い形で勝利を収めたが、この戦い方をスタンダードにして継続できなければ、まだまだ苦しい戦いは続くだろう。その証拠に、決定機の数も浦和を上回ったが、裏を返せば多くの決定機を逸し、依然としてチームは決定力不足という課題を抱えていることを意味する。連敗を食い止めたとはいえ、まだ手放しで喜べる状況ではない。
文:鈴木潤
【プラス材料】
25日の名古屋戦でリーグ戦7試合ぶりの勝利を得られたのは非常に大きい。3連敗中も「内容は悪くなかった」(ヤン・ヨンソン監督)というチーム状態で、一つきっかけをつかめば……という思いはチーム内に強かったが、7試合ぶりの複数得点で勝てたことは“きっかけ”になりうるだろう。
得点者も、FW北川航也(21歳/8試合ぶり2点目)、MF石毛秀樹(23歳/清水復帰後初ゴール)、FW金子翔太(22歳/今季5点目=自己最多)と若い選手たちなので、自ずとチーム全体も活気づくはずだ。また、テンポ良くパスをつなぎながら崩していくという面も、ここ数試合で確実に向上しており、一つ結果が出たことでプレーの落ち着きが増してくれば、チャンスの数も増えることが期待できる。あとは、エースのFWクリスランに一発が出れば、さらに勢いに乗れるだろう。
【マイナス材料】
前節・名古屋戦では3得点したが、どれも速攻絡みのゴールだった。クロスの質や精度はまだ物足りないので、柏に守備組織を整えられたときに、遅攻でどうこじ開けて点を取るかという部分に関しては未知数な面が残る。
また、MF陣の疲労も気になるところだ。ボランチのMF竹内涼とMF河井陽介はリーグ戦でフルタイム出場。右サイドハーフの金子も全て先発でフルタイムに10分欠けるだけ。左サイドハーフの石毛もけが上がりから6戦連続の先発で、4人とも毎試合献身的なハードワークを続けている。今節は中2日になるので、疲労の影響が出てくる可能性があり、それを考慮してスタメンを変えた場合には連携面でマイナス面が出るかもしれない。
守備に関しては、名古屋戦で久しぶりにセットプレーから失点。それが増えてくると、チームの流れに悪影響を及ぼすだろう。
文:totoONE編集部
■柏レイソル 前節・浦和戦の勝利は昨年の8連勝時を彷彿
【プラス材料】
浦和戦では3試合ぶりの勝利で連敗を止めた。MF中川寛斗とMF江坂任の仕掛けるハイプレスにチーム全体が連動し、浦和のポゼッションとサイドチェンジを封殺。90分間体力が落ちることなく圧力をかけ続け、セカンドボールを支配して優位に試合を運びながら、ハイプレスによって高い位置でボールを奪えばショートカウンターを仕掛けていく一連の戦い方は、昨年の8連勝時を彷彿とさせる内容だった。
これまで離脱していたけが人も戻り、復帰戦となったDF鎌田次郎は最終ラインで守備陣を統率。全治8カ月の大けがから復帰したばかりのMF手塚康平も、先週のACL・天津権健戦に続いてリーグ戦でも出場を果たした。GK中村航輔の好セーブもあって、第2節・横浜FM戦以来の完封勝利を飾り、ようやくトンネルから抜け出した感がある。
【マイナス材料】
中2日の日程は相手の清水も同じだが、柏は前々節の長崎戦から前節の浦和戦も中2日で戦っているため、2戦連続で中2日の試合を強いられることになる。しかも浦和戦ではアグレッシブに戦い、90分間ハイプレスをかけ続けたことも相まってフィジカルコンディションに不安は残る。
浦和戦では良い形で勝利を収めたが、この戦い方をスタンダードにして継続できなければ、まだまだ苦しい戦いは続くだろう。その証拠に、決定機の数も浦和を上回ったが、裏を返せば多くの決定機を逸し、依然としてチームは決定力不足という課題を抱えていることを意味する。連敗を食い止めたとはいえ、まだ手放しで喜べる状況ではない。
文:鈴木潤
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