レッドブルF1はノリス&ピアストリへの関心を明かすも、2026年まで契約のあるふたりは「短期的には選択肢にならない」
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルがマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリに関心を持っていることを明らかにしたが、マクラーレンのドライバーはどちらも短期的には選択肢にならないと述べて、期待感を抑えた。
レッドブルは長い間ノリスに注目してきた。現在少なくとも2026年までマクラーレンと契約を結んでいる才能あるノリスについては、数年前からレッドブルに移籍するという噂が立てられていた。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、過去にノリスと話し合いを持ったことを公に認めており、ノリスが2019年にマクラーレンからF1に昇格する1年前に、トロロッソの候補として検討していたという。
しかしマクラーレンは、レッドブルなどの他チームからの関心をかわすために、ノリスとの契約を延長しチームにとどめ続けている。レッドブルにとって、ノリスが魅力的なのは明らかだ。チームはノリスのことをマックス・フェルスタッペンの長期的なチームメイト、あるいは3度の世界チャンピオンが2028年までの現行契約の終了時に、F1での人生と時間に終止符を打つことを決定した場合の、後継者候補として見ている。ふたりの若き才能の持ち主たちは仲がよく、ともにレースをする可能性について話し合ったことさえある。
レッドブル傘下のネットワーク『ServusTV』の取材に応じたマルコは、ノリスに「間違いなく焦点を当てている」と認めた。
「彼の父親はいつも、ランドはマックスが引退するまでグランプリ初勝利を祝うことがないだろうと冗談を言っている。私は、『彼は我々のところに来なければならない。そうすれば、それは間違いなくもっと早く実現するだろう』と話した」
しかしマクラーレンは、才能あるオーストラリア人ドライバーのピアストリにもレッドブルが関心を寄せているため、ピアストリについても保護的な契約の立場を取る必要があるかもしれない。
「ノリスは少なくとも2026年までの契約を結んでいるので、短期的には選択肢とはならないし、オスカー・ピアストリも同様だ」とマルコは認めた。
「だが将来的には、どちらのドライバーも我々にとって興味深い存在であることは間違いない」
短期的な面では、レッドブルはセルジオ・ペレスの契約が2024年末に満了するなか、来シーズンにフェルスタッペンのチームメイトとなるドライバーをまだ決めていない。レッドブルは、傘下のドライバーのひとりを昇格させる選択肢を持ち合わせており、ダニエル・リカルド、角田裕毅、リザーブドライバーを務めるリアム・ローソンの全員が、誰もが望むシートを争う可能性がある。
なおマルコは、カルロス・サインツ(フェラーリ)も候補であることをほのめかしている。しかしマルコは、アウディ/ザウバーが最近サインツに提示した重要なオファーについて、レッドブルは「肩を並べることも上回ることもできない」と認めている。
先週末、中国GPを前にマルコは、レッドブル・レーシングでは現状維持が現時点で最も可能性の高い選択肢であることを示唆し、マルコは『Kleine Zeitung』に「チェコ(セルジオ・ペレスの愛称)が我々のチームに来て以来最高のシーズンを送っていることは明らかだ」と語った。
「日本GPの予選で見せたようなパフォーマンスを彼が維持できれば、2025年のレッドブルにとって最良の選択肢となることは間違いない」
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