ドルーリー 朱瑛里、岡山県立津山高で高校デビュー戦圧勝　８００メートル１２秒差

　陸上の岡山県高校総体美作地区予選が３０日、岡山・津山陸上競技場で行われ、１月の全国都道府県対抗女子駅伝３区で区間新記録をマークしたドルーリー朱瑛里（しぇり、１５）が岡山・津山鶴山中を卒業後、地元の津山高のデビュー戦として女子８００メートルに出場し、２分１６秒９０で１位だった。

　スタートから他選手を寄せつけず、２位の選手に１２秒２２差をつける圧勝で岡山県大会（２６～２８日）の出場権を獲得。今後の目標としてインターハイ（全国高校総体）出場を掲げている期待の新星は、順調な「高校陸上デビュー」で目標へと一歩近づいた。今回の取材に対し、学校側は「陸上競技関係者を始め、一般の方々やマスコミの方々が彼女が競技しやすい環境を整えることが大切です。そういった面で、今回の大会での取材対応は真摯（しんし）なものでした」とコメントした。（手島　莉子）

　◆岡山県立津山高校　１８９５年に津山尋常中学校として創立。今年で１２９年目の伝統校。１８９９年に津山中に改称。１９４８年に学制改革により津山高に。政財界に多くの著名人を輩出し、ロックバンドＢの稲葉浩志（５８）も卒業生。普通科と理数科があり、同校のホームページによると今春、東北大、一橋大、名古屋大、大阪大、神戸大など難関校に合格者を出した。昨年度の岡山県高校駅伝では男子（７区間４２．１９５キロ）は２時間４４分２９秒で１４位、女子は１時間３３分５秒で１３位だった。