パリ五輪本戦メンバー入りが危ぶまれる選手3選
U-23日本代表は4月30日に行われたAFC U-23アジアカップ2024準決勝で、イラク代表を破り(2-0)8大会連続でオリンピックへの出場権を得た。続く決勝でもウズベキスタンに勝利し(1-0)アジアを制して7月のパリ五輪へ臨む。
無事に出場を決めたことで、世間の話題はオリンピックへのメンバー選考へとシフト。今大会に招集された23名に対し本大会の選手枠は18名と言われており、予選突破に貢献した選手の中からも落選組が出ることに注目が集まっている。さらに今回未招集となっていたMF鈴木唯人(ブレンビーIF)やMF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)ら海外組やオーバーエイジ3枠の起用も考慮すると、本大会出場枠を巡る争いがいかに熾烈か窺い知れる。
そんな中、今回のアジアカップではDF関根大輝(柏レイソル)やFW平河悠(町田ゼルビア)など若くしてJリーグでクラブの中核を担う選手たちが躍動。この冬、鹿島アントラーズからFC東京へと期限付き移籍したMF荒木遼太郎も好調ぶりをアピールしており、彼らのメンバー入りは大いに期待できる。
一方、大会を通して力を発揮できず序列を下げてしまったと思われる選手も複数いる。ここでは、そんな選手の中からパリ五輪のメンバー入りが危ぶまれる選手を3名紹介していく。
MF:佐藤恵允(ヴェルダー・ブレーメン)
今大会は背番号「10」を背負い出場したMF佐藤恵允。昨年11月に行われたU-22アルゼンチン代表とのゲームでも大量得点の口火となる先制点を挙げ躍動していたこともあり、主力級の海外組が招集外となった今回はチームを牽引する働きが期待された。
しかし、全試合に出場したもののグループリーグ第3戦の韓国戦では決定機を決めきれず。同じポジションであるMF平河の活躍に比べ見劣りする大会となってしまった。これに加え、本大会で海外組の招集が叶えば佐藤のポジションはさらに激戦区となる。最大のライバルと言えるのはMF斉藤か。オランダの地で活躍を続ける斉藤から本大会メンバーの座を奪うためにも、今大会でゴールやアシストといった目に見える結果が必要だったのは間違いない。
大学からJリーグを経由せずに海外挑戦を果たした注目株でもある佐藤。大舞台でそのプレーを見られないとしたら残念だが、果たして代表を率いる大岩剛監督の目に佐藤のプレーぶりがどう映っていたのか。五輪メンバー発表の際、最注目選手の1人と言えるだろう。
GK:野澤大志ブランドン(FC東京)
今大会グループリーグ第3戦の韓国戦で出場したGK野澤大志ブランドン。昨2023シーズンは所属するFC東京で出場機会を掴み、さらに今年1月に行われたAFCアジアカップカタール2023のメンバー入りも果たすなど飛躍のシーズンを送っていた。
しかし、今大会では韓国戦を除くすべての試合でGK小久保玲央ブライアン(SLベンフィカ)が起用され、数的不利に立たされた初戦の中国戦ではスーパーセーブを披露するなど活躍。この世代の守護神候補筆頭であるGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)が不在の中でも野澤は控えとなってしまった。さらに唯一出場した韓国戦では、相手コーナーキックの場面において飛び出すもボールに触れずヘディングでゴールを許してしまう。
大会を通して好調だった小久保との比較、そして韓国戦での判断ミスともいえるこのプレーから野澤のメンバー入りは危ういと言わざるを得ない。加えて所属クラブでは、GK波多野豪が期限付き移籍先のV・ファーレン長崎からFC東京に帰還。開幕からここまで多くの試合で波多野がゴールマウスを守っており、野澤が一発逆転での五輪メンバー入りを狙おうにも、アピールするチャンスが少なくなっている。限られた時間の中でクラブの定位置を確保し、韓国戦でのミスを消し去るようなパフォーマンスを見せられるか。窮地に立たされた野澤の逆襲に期待したい。
DF:西尾隆矢(セレッソ大阪)
昨2023シーズンは所属するセレッソ大阪での出場機会が限られたDF西尾隆矢。それでも、この世代の守備陣中核として昨年3月の欧州遠征にも参加している。今大会にも招集されたDF木村誠二(サガン鳥栖)、DF鈴木海音(ジュビロ磐田)と並び五輪出場に向け経験を積んできた。
もちろん本戦出場が懸かった今大会においてもセンターバックとして大いに活躍を期待されたが、初陣の中国戦で左ひじが相手選手に当たり一発退場。幸先良く先制したゲームだったが、数的不利の影響もあり特に後半は危険なシーンも作られた。軽率とも取れる行為からの退場により、以降3試合の出場停止となったことも西尾の本大会メンバー入りが危ぶまれる要素の1つだが、もう1つ大きな理由はDF高井幸大(川崎フロンターレ)の活躍ぶりだ。
高井は今大会、西尾の出場停止の影響もあってかグループリーグ第2戦のUAE戦を除くすべての試合に出場。安定した働きで日本の優勝に貢献したこともあり、現時点で完全に序列をひっくり返した印象を受ける。さらに今大会2ゴールを挙げ攻撃面でも貢献した木村の存在や、センターバックにオーバーエイジ枠を使う可能性を考慮すれば、西尾の招集が見送られても不思議はない。
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