WTCRニュルブルクリンク:4台の争いをミューラーが制す。ヒュンダイがワン・ツー
WTCR世界ツーリングカーカップは5月10日、ニュルブルクリンクで第3ラウンド『レース・オブ・ジャーマニー』のレース1が行われ、イバン・ミューラー(ヒュンダイi30N TCR)が優勝。テッド・ビョーク(ヒュンダイi30N TCR)が2位、ロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が3位となった。
ニュルブルクリンク24時間の併催レースとして、ニュルのグランプリコースと北コースを組み合わせたコースで争われるWTCRドイツラウンド。24時間レースとの併催ということもあり、走行初日となる5月10日の木曜日からレース1が行われた。
この日は朝からフリープラクティスが2回、そして予選1回目が行われたが、小雨交じりのウエットコンディションとなった2回のプラクティスはこのラウンドにスポット参戦、24時間レースとのダブルエントリーをしている2017年DTMチャンピオンのレネ・ラスト(アウディRS3 LMS)がトップタイムを記録した。
しかし、現地時間15時30分から行われた予選1回目では、2017年WTCCチャンピオンのビョークがポールポジションを獲得。ミューラー、ノルベルト・ミケリスと続き、ヒュンダイ勢がトップ3を独占。4番手にはエステバン・グエルエリ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)が続いた。5番手にはハフがつけ、ラストは6番手からレース1を戦うことになった。
夕暮れどきの現地時間19時45分に、グランプリコースのみを使ったフォーメーションラップがスタートしたレース1は、ドライコンディションのなか3周で争われた。スタートを制したミューラーがオープニングラップをリードし、ビョーク、ミケリス、ハフと続くが、グランプリコース出口でハフがミケリスをオーバーテイク。1コーナーの先ではグエリエリが接触で姿勢を乱すなど、1周目から激しい攻防が展開されていった。
1周目、上位争いを展開していたガブリエレ・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)がグランプリコースに戻る直前にクラッシュを喫したほか、2周目には6番手につけていたフレデリック・ベルビシュ(アウディRS3 LMS)がストップするなど、トラブルも起きていく。一方、トップを争うミューラーとビョーク、そしてハフ、ミケリスの間隔は大きく離れることなく、首位争いはファイナルラップにもつれていった。
勝負はファイナルラップ、ドッティンガー・ホーエの長いストレートでのスリップストリームの使い合いとなったが、ビョークがミューラーに、ミケリスがハフにそれぞれ並びかけるものの、順位はそれぞれ変わらず。イバン・ミューラーが今季初勝利を飾り、ビョークが2位につけ、Mレーシング-YMRがワン・ツー。ハフが3位となった。4位はミケリス、5位はレネ・ラストとの戦いを制したジャン-カール・ベルネイ(アウディRS3 LMS)が入った。
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