琢磨インディ500密着:マシンバランスに苦しみ33番手と低迷「まだスピードが足りない」
第102回インディ500プラクティス3日目は、この3日間の中で好天に恵まれた1日で、スピードウェイにも多くのファンが詰めかけた。
昨日は3番手のタイムで締めくくったレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨だったが、今日は一転してマシンセッティングに悩まされた1日となった。
今年のニューエアロパッケージとなってから、チームごとにプラクティスの消化の仕方がやや分かれた。特に明日18日金曜日は天候の悪化が予想されており、もし雨で走行ができなかった場合、土曜日にいきなり予選と迎えることになるため、今日中に一度は予選のシミュレーションをしておきたいところ。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは午前中から日中の早いうちに予選のシミュレーションを済ませ、午後のハッピーアワーを含む時間帯でレース用のセッティングをするスケジュールを立てた。
まずチームメイトのグラハム・レイホールが早々に時速226マイルを越えトップタイムに立つ。これはトウ(スリップストリーム)の中でマークされたもので、あまり参考にならないというが、それでもトップタイムに意味がないことはないだろう。
琢磨もトラックに出て最初のランでマシンを確認した後に、4回の予選シミュレーションをした。
「4回のうち1回だけいいバランスはあったんですが、まだスピードが足りない。他のアタックは途中で諦めなきゃいけないほどバランスが悪かった。ダメでしたね。ダウンフォースを減らしていくだけではスピードが上がらない」と渋い表情の琢磨。
まずは予選のセッティングに課題を残した。その後、ランチタイムを挟んだ後にはマシンをレースセッティングにし、トラックに戻った。
昨日はここでうまくトウを利用しつつタイムも向上していたが、今日はパックの中にいても順位を上げていく光景は見られなかった。走行中のスピードも215〜217mphと平凡なもので、18時のプラクティス終了時点では全35台中33番手だった。
チームメイトはグラハムがトップタイムのまま、オリオール・セルビアが16番手。三者三様の結果ではあったが、総じてレイホールのチームは、予選のセッティングも決勝のセッティングも、まだ手探り状態にあると言っていいだろう。
「クルマは昨日の延長線上にあるんですが、タイヤの性能劣化も気になっていたし、あちらを立てれば、こちらが立たずの様な状態で、何かバランスをとっていくと、さらに失ったものが大きい」
「タイヤがフレッシュなうちはまだいいんですが、10ラップくらいするとクルマの悪いところが顔を出してきて曲がらないし、スピードは出ないしという状態になってしまう。今日は酷かった。明日がもうファーストフライデーというのは痛いなぁ……」
やや意気消沈気味に1日を終えた琢磨だが、明日にはターボのブースト圧も一斉に上がり予選、そして決勝へ向けて本格的な仕上げをしなくてはならない。しかも、悪天候も予想され、どんな金曜日になるのか、気になるところだ。
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