第107回インディ500ファイストフライデイ/佐藤琢磨がプラクティス歴代9番目のスピードを記録しトップ。日本人初ポールへ期待大
28日に決勝レースが行われる第107回インディアナポリス500マイルレース。走行4日目となった19日のプラクティス走行は、佐藤琢磨(チップ・ガナッシ・レーシング)がトップスピードを記録し、日本人初のインディ500ポール獲得に向けて期待を膨らませた。
16日から走行が行われている第107回インディ500。“ファストフライデイ”と呼ばる、予選前最後のプラクティス走行日となった19日は、予選と同じくブースト圧が増加され、約100馬力スピードアップする。この日も12時から18時まで走行時間が設けられ、予選に向けて各チームが走行を行った。
アテンプトと呼ばれる1台ずつ連続4周の走行を行い、その平均スピードを競うインディ500の予選。ファストフライデイでは、各車単独走行を行い予選のシミュレーションを行っていく。
トップで終えたのはチップ・ガナッシ・レーシングから14回目のインディ500に挑む佐藤琢磨。昨年、デイル・コイン・レーシング在籍時もファストフライデイで232.789mphを記録しトップを奪った琢磨は、この日18周を走行。1度目の予選シミュレーション時の2周目に234.753mph(38秒3382)を記録した。
予選さながらとなるウォールすれすれのアタックを見せた琢磨。インディ500史上9番目に速いプラクティスラップとなり、ファストフライデイでは1996年以来のスピードとなった。
「今日初めの走り出しは、本当に軽すぎでした。中盤になって、ダウンフォースも増えてより快適になりました。今日の終わりまでに、もう一度限界を見つけたいと思ったので、少し不安定なセットアップで走行したけど、ターン4でリフトしないといけなかった。でも、全体的にとても良かった。僕たちのパフォーマンスに満足しています」と琢磨はコメント。
2番手は、アンドレッティ・ハータ・オートスポートのマルコ・アンドレッティ。そして、インディ500の予選で速さを見せるエド・カーペンター・レーシングのリナス・ヴィーケイが3番手。プラクティスで好調なチップ・ガナッシは、マーカス・エリクソンが4番手、スコット・ディクソンが10番手、アレックス・パロウが14番手となった。
走行後には、くじ引きが行われ予選アテンプトの順番が決定。ライアン・ハンター-レイ(ドレイヤー&レインボールド)から始まり、昨年のインディ500ウイナーのエリクソンは6番目。昨年ポールのディクソンは9番目。琢磨は25番目にアテンプトとなる。
くじで決まった順に34台が1度アテンプトを行うと、17時まで何度でもアテンプトが行うことが可能だ。上位12台が翌日ポールデイでTOP12クオリファイに進出。13番手から30番手は予選1日目の順位でグリッドが決定し、下位4台はラストチャンスクオリファイで31番手から33番手を争い、1台が予選落ち。そしてTOP12クオリファイの上位6台がファイアストン・ファストシックスでポールポジションを争う。
2年連続でファストフライデイトップとなった佐藤琢磨。日本人初のインディ500ポールポジション獲得となるか注目だ。
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