中谷潤人の失神KOに世界で反響止まず! 英メディアはモロニーを沈めた「無慈悲な一撃」に驚き
モロニーを失神させ、2階級制覇をやってのけた中谷。(C)Getty Images
日本の若武者が見せつけたKOは、世界に戦慄を走らせた。
現地5月20日、アメリカはネバダ州ラスベガスのMGMグランドアリーナでボクシングのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦が行なわれ、前WBO世界フライ級王者でWBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(M・T)が、元WBA世界同級王者で、現WBO同級2位アンドリュー・モロニー(豪州)に12回2分42秒KO。本人も笑みを浮かべる手ごたえ十分の形で2階級制覇を達成した。
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ボクシングの「聖地」とされるラスベガスが最も熱狂したのは、最終12回だった。互いに疲労の色が見え始めていたなかで、集中力を研ぎ澄ませていた中谷は、モロニーのパンチをかわすと返す刀で鋭いカウンターを炸裂。これが額付近にヒットして32歳の豪戦士は仰向けになってリングに沈んだのである。
25歳の“ネクストモンスター”が見せつけた一撃には、現地アメリカはもちろん、欧州などのメディアも驚きの声を上げた。英衛星放送局『Sky Sports』は「KOオブ・ザ・イヤーの候補者だ! ナカタニはまるでロケットのような左のカウンターでモロニーを破壊した」と速報。スペインの全国紙『Mundo Deportivo』も「劇的な決着だ。日本のナカタニは破壊的な左の打撃で、王座復帰を狙ったオーストラリアのモロニーを沈めた」とやはり驚きをもって伝えている。
さらに英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』も「メインでもない前座試合でナカタニが驚異的なワンパンチを披露した」と、同カードが組まれた興行のメインマッチを前にした一戦で中谷が披露したKOがいかに凄まじいものだったかを振り返っている。
「アンドリューは果敢に挑んだ。だが、このオーストラリア人戦士の努力を日本人は阻んだ。ナカタニは11回に流れを引き戻すと、最終ラウンドにワンパンチで勝利を決めたのだ。リングサイドからの映像を見ても、この一撃がいかに無慈悲だったかがわかる。その後にモロニーは意識を失ったが、幸いにもほどなくして歩き出し、会話もできるようになった」
日進月歩で進化を続けてきた25歳。「間違いなくスーパーフライ級で誰もが恐れる男」(『talkSPORT』)とも称された中谷の快進撃はまだまだ止まりそうにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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