ニッサン スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート
5月20日 鈴鹿サーキット
2018年スーパーGT第3戦は、例年真夏の8月に1000kmの耐久イベントとして開催されてきた鈴鹿サーキットでの決勝レースが、久々の300km戦として5月に移動。20日に決勝レースが行われ、予選6位からスタートした#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)が力強いレースペースでポジションを上げて4位に入賞。残る3台のGT-Rもそれぞれ順位を上げ、全車がポイントを獲得しました。
五月晴れで絶好のコンディション、サーキットに詰めかけたファンにも最高のレース日和となった鈴鹿ラウンドの週末、決勝レースは午後3時20分にスタートしました。
予選6位からマーデンボローがスタートドライバーを務めた#12 GT-Rは、オープニングラップで5番手に浮上すると、13周目に他車のアクシデントでセーフティカーが導入されたことを契機に、4位との差を一気に縮めることに成功します。
一方、ランキングトップでこの鈴鹿戦で唯一燃料リストリクターのランクを絞られ、出力が抑えられるハンデを抱えた#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、最後尾の15位スタートながらクインタレッリの定評あるスタートで1周目に2台をオーバーテイク。さらに9周目のヘアピンコーナーでは一気に2台をかわし、レース序盤で11位までポジションを押し上げます。
3位までポジションを上げて24周を終え、佐々木にドライバー交代した#12 GT-Rは、暫定6位でレースに復帰。全車がピット作業を済ませると再び5位に戻って前を追いかける展開となります。その後は前を行くライバルがペナルティで姿を消す波乱もあり4位に浮上し、ファイナルラップには後続からの猛チャージを受けますが、佐々木が巧みなライン取りでこれをディフェンス。約0.6秒差で4位入賞を果たしました。
また26周を終えて松田にドライバー交代した#23 GT-Rは、アウトラップでも冷えたタイヤで巧みに順位を守り、その後も他車のペナルティやピット作業のロスなどで、38周目には5位に浮上。前を行く#12 GT-Rとの差を懸命に詰めたものの、やはり燃料リストリクター1ランクダウンの影響は大きく、終盤に惜しくもポジションを落としての6位フィニッシュとなりました。
#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)は、スタートドライバーの本山が前半に粘りの走行を披露します。4台のGT-R勢では早めの19周を終えたところでピットに入り千代にドライバー交代すると、21周目にはレース中の自己ベストタイムを記録。終盤までライバル勢とのバトルを繰り広げて7位に入賞しました。
また#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)も11位からスタートし、9位でフィニッシュ。鈴鹿で行われた久々のスプリントレースで、GT500クラスのGT-R勢は全車がポイント獲得となりました。
GT300クラスには4台のNISSAN GT-R NISMO GT3が出場し、2018年モデルのNISSAN GT-R NISMO GT3である#10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)が10位に入賞し、選手権ポイントを獲得しました。
レース後コメント
ヤン・マーデンボロー (#12 カルソニック IMPUL GT-R/決勝4位)
「1周目のオーバーテイクはうまく抜けたように見えたかもしれませんが、結構タフな戦いでした。しかし、なんとか順位を上げることができましたし、その後のピットストップも、大樹のスティントも良かったと思います。表彰台までもう少しのところだったので残念ですが、チームの調子はいいと思うので、次戦はさらに上を目指して頑張ります」
佐々木大樹 (#12 カルソニック IMPUL GT-R/決勝4位)
「(#36 LC500が来たときは)全然ペースが違ったので、最終ラップでうまく対処して4位を守れてよかったです。今回は(第2戦)富士と違って守るレースになってしまいました。なんとか4位を獲れたのは、チャンピオンを目指すためにはいいことですが、次戦のタイは守りのレースではなく、速さを見せて攻めのレースをしたいと思います」
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