フォーミュラE:アウディ 2017/18第9戦ベルリンE-Prix レースレポート
フォーミュラE第9戦で、アウディがワン・ツー・フィニッシュ
◆ダニエル・アプトが優勝、チームメイトのルーカス・ディ・グラッシも4戦連続で2位
◆アウディスポーツ・アプト・シェフラーは、フォーミュラE史上初めてフルポイントを獲得
2018年5月19日 ベルリン:電動パワートレインによるレースシリーズ、フォーミュラE選手権の第9戦がドイツのベルリンで開催されました。ホームレースとなるこの大会で、アウディは完全優勝を果たしました。
アウディスポーツ・アプト・シェフラーは、ポールポジション、ワン・ツー・フィニッシュ、ファステストラップのすべてを達成し、E-Prix史上初となるフルポイントを獲得しました。
ダニエル・アプトは、熱狂的な観客が見守るなか、テンペルホーフ空港の跡地に特設されたコースで見事な勝利を収めました。この25歳のドイツ人ドライバーは、ホームレースで完璧なパフォーマンスを披露しました。
アプトは、予選では不利な第1グループからの出走となったにもかかわらず、上位5台で争われる最終予選の“スーパーポール”へ楽々と進出。自信溢れる走りで、フォーミュラEで自身2度目のポールポジションを決め、最初の3ポイントを獲得しました。決勝レースでも圧倒的な強さを見せ、ファステストラップも記録して勝利に華を添えました。
アプトは、ドイツ連邦交通大臣のアンドレアス・ショイヤーから優勝トロフィーを授与された後、次のようにコメントしています。
「これまでのキャリアで一番重要な勝利ではないか思います。最初から最後まで信じられないような1日となりました。ポールポジション、優勝、ファステストラップ、さらにはワン・ツー・フィニッシュも決めてフルポイントを獲得することができました。僕たちをサポートしてくれたすべての人に感謝します。これまで経験したことがないほどの喜びを感じています」
今回のレースでは、ディ・グラッシが2位に入り、アウディが完全優勝を果たしました。ディフェンディングチャンピオンのディ・グラッシは、アウディe-トロン・FE04を駆ってグループ予選でファステストラップを記録したものの、スーパーポールセッションではスリップによる僅かなタイムロスが響き、決勝レースは5番グリッドからのスタートとなりました。
しかしディ・グラッシは、スタート後に素晴らしい追い上げを見せ、12周目には2番手にポジションを上げます。さらに、素早いピットストップによってチームメイトのアプトに追い付きます。その後は安定したレース運びで、このレースで3位に入ったジャン-エリック・ベルニュ(テチーター)に12秒以上の大差をつけて2位でチェッカーフラッグを受けました。
4戦連続で2位表彰台を獲得したディ・グラッシは、次のようにコメントしています。「最初にダニエルを祝福したいと思います。彼は、優勝にふさわしい走りを見せてくれました」
「アウディのマシンは圧倒的に速く、有利にレースを進めることができました。あとは、勝利をかけてチームメイトと競うだけでした。ピットストップ後に、ダニエルの直後に追い付いたのですが、セカンドカーにトラブルが発生してしまいました。後で原因を究明する必要があります」
「しかし、アウディの悲願であったワン・ツー・フィニッシュを達成することができました。シーズン開幕当初は思うような結果を出すことができませんでしたが、現在アウディは、チャンピオンシップでチーム部門2位となっています」
ドライバーズ部門では、アプトが3位とわずか1ポイント差の4位、ディ・グラッシが6位につけています。今シーズンは、スイスのチューリッヒ(6月10日)、ニューヨーク(7月14日、15日)の3戦を残すのみとなっています。
アウディ・モータースポーツ代表のディーター・ガスは、次のように語っています。「素晴らしいレースでした。ファクトリーチームとしてフォーミュラEに参戦して以来、初めてのワン・ツー・フィニッシュを飾ることができました」
「しかも、それをホームレースで達成できました。ダニエルは最高のパフォーマンスを示し、ルーカスもそれに続いて、完璧な1日となりました。ハードワークを続けてくれたすべてのスタッフに感謝したいと思います。混戦が続いているフォーミュラEで、このように圧倒的な差がつくのは非常に珍しいことです」
チーム代表のアラン・マクニッシュは、次のように述べています。「ベルリンでワン・ツー・フィニッシュなんて、信じられないほど嬉しいことです。テンペルホーフのホームレースで完全優勝して、これ以上ない1日となりました。チーム全員を大変誇りに思います」
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
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